『ハイカラ博打道 悪魔との契約編その一』飛魚
今日は「ある人」から心について教えてもらいました。「ある人」が誰かは教えられませんが、私にとってはとても大事な人です。
その人はふとある日、心の形を感じたそうです。
その日は胸の内にあるエネルギー(エネルギーは泥状らしいです。)を大量に使い、ふと胸の内を探ってみると胸の内に底があることに気づいたそうです。心の限界をハッキリと知覚した瞬間だと言っていました。
エネルギーが枯渇したことで初めてその容器である心の形が分かったそうです。
心の形についての説明は、最初は「心は宙に浮いてる」だの「壁の中に何か赤黒いものが流れてる」だの要領を得ない表現でした。
しかし、どうにか具体的な物で例えようと頑張ってくれ、何度も訂正を重ねながら説明してくれました。そのうち本人も次第に考えがまとまってきたようで、最終的には満足気に教えてくれました。
心はザラついた黒い厚紙で覆ったビーカーの形をしているそうです。底面は正円で、底面と側面は曲面で繋がってるそうです。そのビーカーは黒い土に埋まっており、エネルギーがビーカーに溜まっている間はビーカーの輪郭が見えません。エネルギーが枯渇して初めて形が分かります。
この例えは正確では無いですが、その人によるとかなり的を射た例えだそうです。
その人は信頼できる人ですが、その話を聞いても私には心に形があるように思えませんでした。エネルギーが泥状というのも意味不明ですし、本当に心に限界はあるのかさえも疑問です。
私は精神を病んだことが無いです。鬱病患者や自殺志願者の気持ちも理解できません。
これは私がまだ若いからでしょうか。泥状のエネルギーが有り余っていて、底が見えてないだけなのでしょうか。私もいつか心の形に気づくのでしょうか。
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