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【イタリア】私が購入する風変わりなお土産

イタリアで購入されるお土産といったらワイン、オリーブオイル、定番のバッチチョコなど食品が多いですね。

食べ物以外ではサッカーチームのユニフォームやベネチアングラスなどの手工芸品なども沢山ありますが、イタリア在住の私は日本に帰国する時になんとなく「定番」ではないお土産探しをしています。

少し前に見つけて遊び心で友人にもっていったのがこれ。

何に使うかわかります?

『髭スティック』(メーカーによって色々な名前があります)というもの。
ミョウバン石(Allume di roccia)の鉛筆型スティックで髭剃り後の肌のお手入れなどに使うアイテムです。

ミョウバンは火山性の噴気ガスや強酸性熱水などの作用によって生成される鉱石なので日本やイタリアなどの火山地帯で古くから産出され、薬品や化学工業の資源鉱物として使用されてきました。

ミョウバンの効果と特性は様々で、昔からイタリアでは美白、防腐剤、デオドラントとして使われたりしています。
中世期には耐火効果を高めるということで布に散布されたりもしたそうです。

古代ローマ時代には浄水効果があるミョウバンの粉を水に入れ、飲用水を作った歴史もあります。現在も飲用水に用いられているらしいです。

抗菌、殺菌と止血効果も高いので擦り傷、切り傷にも効果ある『髭スティック』は髭剃り後の剃刀負けなどの防止として主にご年配のイタリア紳士達に使用されています。

髭剃り後のお肌のお手入れ というと、男性にしか使えないように感じますが、ミョウバン石には上記に挙げたような様々な効果があるうえに低刺激なので子供の虫刺され、女性の脇の下のデオドラントなどとしても『髭スティック』は大活躍します。

少し大きなタイプ(左)は私が日常的に使用しているもの

使い方は簡単!
ミョウバン石を水で濡らし、湿らせた肌に塗るだけ。
切り傷やすり傷がある時は傷の上に5秒くらいミョウバンを押し付けておくと効果的だそうです。
使用後のミョウバンは濯いで乾かします。

私は防臭効果を利用して、これを摩り下ろし粉にしたものをエスプレッソ用の小さなカップに大匙2杯くらい入れて、冷蔵庫の防臭剤として使用しています。

現在販売されている製品のほとんどは化学的に作られたものだそうですが、ミョウバンは家でも簡単に作れるらしいです↓

日本では食品添加物として使用されていることが多いので、手に入らない物ではないのですが、イタリアの歴史ある化粧薬品としての『髭剃りスティック』は、とても小さくて荷物にならないので、ちょっと風変わりのイタリア土産としていかがでしょうか? 自然化粧品店やドラッグストアなどで販売されています。

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