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363☆きれいな手の人の秘密

ぼんじょーるの!
晴天続きでめずらしく乾燥が気になる今日この頃。
地中海性気候のイタリアでは日本と反対で、夏は乾燥、冬は湿度が高いのです。

手の皮膚の乾燥も気になって、ちょっとカサついた、きめの粗くなった手の甲を見るたびに、昔、40年ぐらい前に、母の言っていたことを思い出します。

手のきれいな人はそれ相応の努力を積み重ねている。

母が言うには、その知人の家の御年70歳を越える老婦人の手がとてもきれいだったのだそうです。
ふつうの暮らしぶりだし、むしろ大家族の家事をこなし手も荒れそうなものなのに、70歳を過ぎてもとてもきれいな手をしていたらしい。

で、気になって観察していたら、トイレに行って手を洗ったあと、水仕事を終えたあと、とにかく水に触れたあとには必ずハンドクリームを塗っていたのですって!
着物をお召しになっていたので胸元に小さなハンドクリームを忍ばせ、そっと取り出しては手に塗りまたしまう、ということをしていたと。

その小さな発見を母は私にうれしそうに話し、そして以来、母もハンドクリームをマメにつけるようになりました。


手の乾燥を感じるといつもその話を思い出します。
なんてことのない、小さなエピソードなんですけどね。
着物の胸元からハンドクリームを取り出してつけて、またそっとしまう、そのシーンが頭に浮かびます……私自身はその情景を1度も見たことがないというのに。

ホントは使った後のべたつきが嫌いなんですけど、私も50歳を過ぎてハンドクリームをつけるようになりました。
水を使うたびにとは行きませんけど、乾燥が気になったらすぐにつける、という小さな習慣です。
なので、洗面所、キッチン、寝室、書き物机の上、バッグの中など、いま思い浮かべたら使いかけのハンドクリームが5、6個あります。

手の甲に出して、両手の表側をこすりつけるようにして、モノにふれる手のひらや指先につかないようにしてつけています。
でも、ホントはこれってあまり良くないそうですね。

ハンドクリームは手のひらに出し、体温で温めてマッサージするようにまんべんなくつけたほうが良いのだそうです。
まぁ、たしかにそうでしょうけどねぇ……。

日本で暮らしていた最後の1年、CAさんとルームシェアしてたのですけど、彼女もやっぱりよくハンドクリームを使っていて、それはステキな先輩CAさんが使っているのと同じものだと言ってました。

奥のギャレーでのちょっとした時間や、離着陸時にシートベルト着用して座ったときなど、彼女がポケットから出して使うハンドクリームの香りに癒されるんですー、と言ってました。

飛行機の中って乾燥するものね。
こまめにケアしないとやっぱりきれいな手は保てないのでしょう。

イタリアでは手の甲の肌を見て年齢を判断することもあります。
手を取って手の甲にキスするとか、今でもあるし。
というわけで、私のハンドクリーム修行(?)はつづきます。

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