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勝手にインターネットで雷雨観賞会

今日の東京は激しい雨が降りと時々雷鳴も轟きましたね。

皆さんにとっては憂鬱な1日だったかもしれませんが、気象をやっている人間としては、とてもテンションが上がる日でした。

雷鳴が轟いちゃったりした時には、

「おーーー、近いぞ近いぞ!」

って一人部屋の中でニヤリ。(側から見れば危ない人)


このご時世ですし、テンションが上がっているとはいえ雨に濡れたくはないので(笑)、家の中で雨音や雷鳴を聞いてるわけのはもちろんですが、見ているのは当然それだけではありません。

というわけで、今日何を見ていたかをちょっこし紹介したいと思います。

(タイトルで"観賞会"とか書いちゃったけど、大したことはしてない…)


気象庁|天気分布予報・地域時系列予報

天気分布予報・地域時系列予報

フツーの天気予報でもいいのですが、これを見ると天気、風、気温の移り変わりが時系列で並んでおり、天気の移り変わりが見やすいのです。これは昨日の時点で"何時頃に雨降るのかなー"っていうのを確認するために見てました(画像は今日のです)。


気象庁|雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)

雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)

天気予報では全国の雨雲の動きを出しているかと思います(筆者がここ4,5年テレビの天気予報を見てないので違うかもしれませんが…)。しかし、これであれば拡大縮小ができるので、日本全国で見ることもできますし、写真のように都道府県・市町村くらいでも見ることができます。これで見れるのは、3時間前までの雨雲の動きと1時間後までの雨雲の動きの予測です。予測は"あくまで目安"と考えた方がいいと思います。

でも、"ちょっと買い物行きたいけど雨が降り出しそうだな…"みたいな時に、これを見れば濡れずに済むかどうかの見当はある程度はつくかもしれません。実際に自分もこれはやっています。


気象庁|衛星画像(水蒸気)

気象衛星(水蒸気)

フツーの天気予報で見ている気象衛星画像は"赤外画像"と呼ばれるものです。他には"可視画像"と今回出した"水蒸気画像"があります。この水蒸気画像では、空の上の方に水蒸気(要は雲)があるか否かがわかります。水蒸気があるところは白く、逆にないところは黒く表示されています。

気象衛星(水蒸気)

この画像を見ると、(雑に描いてますが)U字型の赤い線を境に明暗がはっきりしているのがわかると思います。この赤い線の内側の黒い部分で水蒸気が少ないことを意味していて、さらにそれは"寒気があること"を察することもできます。上空に寒気が入ってるということは、大気が不安定になり荒天になりそうってことが大雑把にわかります(もちろん、他の様々な資料を参考にしないと正確なところはわからない)。


気象庁|高層天気図

北太平洋300hPa高度・気温・風天気図

高層天気図(北太平洋300hPa高度・気温・風天気図)

これは500hPa,300hPaのものを見ていました。水蒸気画像で見られた寒気が入ってるかとか、上空の風はどうなっているかとかを主に見てました(もっとも時刻が違うのでそこは注意ですが)。

天気予報では地上天気図と呼ばれるものが画面に映し出されていますが、あれだけでは天気を把握するには不十分。実際には上の方の天気図が存在していて、それらを全て見て天気予報を出しているわけです。


フランクリン・ジャパン

この会社は"雷"に特化した気象情報を出している会社です。10分ごとくらいに、落雷がどこであったかをツイートしてくれていました。ちなみに赤いバツ印のところが落雷ポイントです。



本当に真面目に解析するのであれば、これでも足りないものがそれなりにあるのですが、今回は観賞ということだったので紹介したあたりのページをネットサーフィンしておりました。

多分あんまり見ないものがあったと思いますが、特に最初2つは普段の生活の中でも使えるページなので、覚えておくといいかもしれません。衛星画像とかは、…うーん、趣味ですかね…苦笑。

何かの役に立てば幸いです(…役立つのかな?)


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