
『ひと皿のストーリー①』 ▷▷美味しいおむすびができるまで
ふだん、わたしたちが
なにげなく食べているご飯たち。
その食材である野菜やお肉が
どのように育てられ、
わたしたちの手元に届くのか
知っていますか??
食卓のお皿にのるまでのストーリー
ご一緒にのぞいてみましょう!
今回は、毎日食べたい♫
【美味しいおむすび🍙ができるまで】

◇私たちについて
沖縄県那覇市で、五穀や島野菜を使ったヴィーガン料理を提供する「浮島ガーデン」と、系列店の「樂園カフェ」で働く仲間です。「『いただきます』から世界を変えよう!」をテーマに、「食べること」について学んでいます。普段は料理や接客をしているので書くことには不慣れです。どうぞ温かく見守ってください。ご意見やご感想をいただけると励みになります。
はじめまして、千尋です^^

食と健康が密接につながっている!
そんなことを知ってから、
調べたり学んだりすることが好きになった
30代主婦です!
ダンナさんと高校生息子が一人の3人家族。
家ではみんなで健康のためにと、
菜食中心の食事をしています。
浮島ガーデンで働き始めて3年半。
学び多き浮島ライフで感じたこともふまえ、
発信していきます^^
どうぞよろしくお願いします♫
まずはキッチンから見てみよう
忙しい朝の台所。
時間がないときはとりあえず!
おむすびだけ作って
家族に持たせることもしばしば。

いつもと変わらない日常。
でも、農家さんのお米づくりを
自分の目で見てからは、
いつも食べているご飯に対する意識が、
変わったように思います。
お米ができるまでのストーリー
こんな時代だからこそ、知ってほしいと思います。
農家さんに感謝! ありがとうございます

おむすびを作るためのお米が
わたしたちのお家に届くまでには
どんなストーリーがあるのでしょう。
実際に、西表島でお米を作っていらっしゃる
農家の那良伊孫一さんの田んぼを
見学させてもらいました。

西表島では種もみを浸水させ、その種もみを蒔いて苗を作り、10センチほどに成長した苗を田植え機にセットして田植えをし、雑草が生えてきたら、雑草を刈ります。
収穫までは田んぼのチェックも欠かせません。ジャンボタニシによる被害や、イノシシが山からお米を食べにやって来たり、雨が降らず水不足に悩まされたり…。
大事に大事に育てていても、
いつどうなるか分からない、
自然を相手にする農業って
本当に大変!!!
それでも
「美味しいお米を安心して食べてもらいたい」
と、除草剤や農薬に頼らず、
田んぼの生態系を壊すことなく
たくさんの生き物と共存しながら
お米をつくっている那良伊さん。
「無農薬での栽培は難しくて誰もやりたがらない」
とも聞くので、さらなる苦労がうかがえます。
また、那良伊さんが栽培しているお米は
在来種に近い品種なので
栽培期間が半年と長いのが特長です。
近年スーパーで買えるお米のほとんどは品種改良され
4カ月で収穫できるそうです。
収穫した後は、脱穀、もみすり、精米したものを
袋詰めして、やっと販売可能な状態になります。
お米づくりは「八十八の手間」

昔は、機械がなかったので
米づくりは、「米」の漢字のとおり、
「八十八の手間」といわれるほどの
膨大な作業を経て作られてきたそうです。
並大抵のお仕事ではないですね〜!
わたしたちの見えないところで
こんなに苦労して手間ひまかけて
心を込めて、愛を込めて
お米を作ってくださる農家さんには
もう感謝しかありません!!
「おむすびストーリー」食べる前に想像してね

美味しいおむすびが出来上がるまでには、
にぎってくれるお母さんやお父さんだけでなく
お米を作る農家さんの想いやこだわりなど
たくさんの手間や時間をかけ、
多くの人々の手を渡って
わたしたちの食卓へ、届いています。
「時間をかける」ということは、
「命をかける」ということ。
日本ではいま、
捨てるほど食品があふれていますし、
スーパーに並んでいるものは、
加工されたものなど出来上がったものばかり。
どのように育てられてきたか、
作られてきたかのが見えにくいため、
そのありがたみを感じることが難しい
そんな社会になっているのではないでしょうか?
コンビニやスーパーでは
おむすびは1個100円くらいかもしれませんが、
命をかけてつくられたものに、
そんな値段はつけられません。
そう考えると、安いものには、
安いなりの理由があるのかもしません。

小さなおむすび 一つにも、
見えないストーリーがたくさん隠れています。
そのストーリーを知ること
想像してみることで
いつもの選択が、ちょっと変わってきませんか?
「買い物は投票」という言葉もあるように、
目の前の食材だけでなく
そのうしろの、見えないストーリーまで含めて、
買い物(投票)していきたいと思います。
他の食材たちにも、
どんなストーリーが隠れているのかな。
またご一緒に
ひもといていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
(千尋)
オススメ! お米の本 読んでみてね

◆『自然と人間 お米は生きている』
(講談社 青い鳥文庫)
↓
詳しくは、こちらをクリック

◆『稲と日本人』(福音館書店)
↓
詳しくはこちらをクリック