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繁殖する床置き書籍タワーのゆくえ。
去年の年末あたりから、本棚の前に溢れ出した書籍の山が気になっていた。
それはもう、収まりきらなくなった何冊かの書籍が友を呼び、本棚の前にいつくかの書籍タワーを作り始めて。
できるだけ、床に物を置きたくない。
それでも、増え続ける書籍タワー。
なんとかしたい。
とはいえ、やはり収納にも限界はあるし、もう本棚を増やせるスペースはどこにもない。
でも、書籍は減らせない。
を、何ヶ月か脳内で繰り返していたのだけれど、年末にふと、すぐ使わないものを詰め込んでいたクローゼットを試しに片付けてみることを思いついた。
収まるかは分からなし、そこまで処分できるものもないだろうと思っていたクローゼット。中を一旦全て外に出してみると、それなりに”いらないもの”は存在していて、上段がスッキリと片付いた。
これはいけるのではと、家中で余っていた木板と木カゴを寄せ集め簡易的ではあるものの、本棚が完成。
一冊からズルズルと繁殖し、タワー化した書籍たちを並べてみる。
収まった。
見事に、収まった。
年末、仕事しながらの作業で、それなりに時間はかかってしまったけれどクローゼットの奥行きが作業台まで担ってくれた。
嬉しさを噛み締めて、そのまま100円ショップへ走りオーナメントライトを購入。
ライティングまで出来てしまった。
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着なくなっていた洋服の処分と、行方が定まらず生きているのではと思うほど、それはそれはゆっくりと床の上で繁殖していった書籍タワー(わかっていながら、書籍を買っていたのはわたし)は、すっぽりとクローゼットに飲み込まれ、今では我もの顔で並んでいる。
なんとも言いようのない景色に正直ワクワクしている私がいて、小学生の頃、押し入れに布団を持ち込み懐中電灯を灯に本を読み漁っていたことを、そういえばと思い出した。
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