ネクソン(3659) 88点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
ネクソンは2002年に設立され、2011年に上場したオンラインゲーム業界の先駆者です。主にPC向けおよびモバイル向けのオンラインゲームを提供し、特に韓国と中国市場での強い存在感を持ちます。売上はオンラインゲームが72%、モバイルが28%を占め、海外売上は全体の97%に達しています。最近では「アラド戦記モバイル」がヒットし、業績を大きく押し上げています。長期的な成長が見込める企業であり、特にゲーム市場の拡大に伴い更なる発展が期待されます。
2. 安定した成長の有無
財務状況は非常に健全で、自己資本比率は81.3%と高く、安定しています。配当も増配傾向にあり、株主還元に積極的です。売上高と利益は新作ゲームの成功に依存していますが、ヒットタイトルを多数抱えており、安定した成長を続けています。
3. 直近の売上高、営業利益
2023年12月期の売上高は4,233億円、営業利益は1,347億円でした。過去数年間の成長率は堅調で、2024年12月期には売上高が4,900億円、営業利益が1,550億円に達すると予測されています。時価総額は約2兆4,798億円、総資産は約1兆2,516億円です。
4. 現在の株価
ネクソンの時価総額は約2兆4,798億円で、総資産は約1兆2,516億円、自己資本は約1兆174億円です。2024年8月時点での株価は3,271円で、年初来の高値は3,455円、安値は2,256円となっています。株価は比較的安定しており、成長余地が大きいとされています。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは1,287億円で、健全なキャッシュ生成能力を持っています。投資キャッシュフローは-1,883億円で、これは積極的な事業拡大やM&Aに伴うものです。財務キャッシュフローは-785億円であり、自己資本比率が高いため財務基盤は非常に強固です。
6. 配当性向
ネクソンの配当は着実に増加しており、2022年の配当は10円、2023年の配当は7.5円で、2024年には15円への増配が予定されています。今後も安定した配当を維持しつつ、さらなる増配も見込まれています。
7. 採点と解説
業績と財務: 18/20
ネクソンは新作ゲームの成功により、安定した収益を確保しており、財務基盤も非常に健全です。株価の安定性: 16/20
株価は比較的安定して推移しており、大きなボラティリティは少ないですが、新作の成否による影響がある点は注意が必要です。成長性: 19/20
新作ゲームの成功と既存タイトルの強さにより、今後も成長が期待されます。特に中国市場での展開が好調です。業界地位と競争力: 18/20
ネクソンはオンラインゲーム業界において強力な地位を持ち、特にアジア市場での競争力が高いです。配当性向と株主還元: 17/20
配当は増加傾向にあり、株主還元にも積極的です。長期的な配当収入を期待する投資家にとって魅力的です。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 88点
ネクソンは、堅実な財務基盤と強力なゲームポートフォリオを持ち、成長性が高い企業です。特にアジア市場での成功と新作ゲームのリリースにより、今後も安定した成長が見込まれます。配当も安定しており、株主に対する還元も積極的で、長期的な投資先として魅力的です。