リスキリング(研修)って意味あんの?
事業会社の人事時代、研修の企画をやっていて価値ある社外研修会社をサーチしていた。これが面白い。マネジメント研修、新任管理職研修、階層別研修、ロジカルシンキング、新入社員研修、、、などなどだいたい企業がもっているコンテンツは似通ってくる。経営会議にかけると、だいたいブランド(大手ブランド)で選びたくなる。それなりに品質が担保された内容であり、かつ、ベテラン研修講師もラインナップされていることもあるからだろう。でも、ポイントはブランドであったりもする。
昨今流行りのリスキリングってどうなん?
2020年のダボス会議において、「リスキリング革命(Reskilling Revolution)」が発表された。岸田総理の所信表明演説内で、リスキリングに「今後5年間で1兆円投入」という発言があり、新語・流行語大賞にもノミネートされるなど、非常に注目されるきっかけとなった
リスキリングとは
技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、業務上で必要とされる新しい知識やスキルを学ぶこと。
ようは、必要なスキルを獲得することか。
でも、これ多くの場合うまくいかないんだなー。
だって、リスキリングってようは研修だよね?
研修って、そもそも意味あるんか?
約78%くらいの確率でいや、それいらんやろって思ったことない?あるよね〜
私も若かりしIBM時代、研修か、めんどいな。数字あげる時間欲しいんだけどって思ってた。(いや。本当は現役だったのでむしろ筋トレの時間にしてくれないかな?って思ってましたごめんなさい🙏)
研修会社のイメージって?
研修会社ってイメージだけで、
①大手事業会社出身で迫力のあるおじさまやおばさま方の外部講師の方々が、過去の経験を教えてくださるパターン
②デロイト、PWCなどのコンサルファームBIG4の方のロジカルシンキングなどを教えてくださるパターン
③大手会社の研修事業会社のパターン
④ユニークなコンテンツなどを用意している会社のうちのどれかだ
事業会社の研修・育成部門の評価制度
事業会社の人事のMBO(management by objective)では、研修の企画と実施が予算、計画通りに行われたか?満足度はどうだ?といったものがほとんどである。
〈人事教育部門評価列〉
■大項目
I、育成
II、評価
Ⅲ、組織エンゲージメント
■中項目
Ⅰ-①OJTによるアセスメント
Ⅰ-②Off-JT 企画と実行
Ⅰ-③実施の評価(アセスメント)
■小項目
Ⅰ
研修予算計画値95%以内
計画実施率100%
実施研修の満足度8.5以上
研修eNPS 0以上
どうたろうか。
なんとも言い難い評価の内容でしょ?ほんとか?ってなるやつ。
日系エンタープライズと言われる大規模企業においてはある程度、等級にひもづく評価制度は大切である。よって、このような育成部門評価になることが多い。
一方でうちのNo2の溝口がいたSalesforce社はもっとOUT COMEベースの評価をいれている。どこの成果をみるかというと、営業のKPIやオンボード各カテゴリーのリードタイムなどだ。
オーナー企業なんかはこっちの方がお好みのケースが多い。
弊社がコンサル・コーチング支援する時は、こっち側の思想の方が多い。
どうやってReskilling Revolutionをおこすのか?
これは、結論、今までの研修というコンセプト自体をrevolutionしないとダメだと思う。
リスキリング各社の事例
Amazonでは、2019年7月、2025年までに7億ドルを投じて米Amazonの従業員10万人をリスキリングすることを発表した。従業員1人あたりの投資額は約7000ドルとなり、企業の従業員リスキリング事業としては最大規模。具体的なプログラムとして準備されているのは、非技術系の従業員を技術職へ移行させる“Amazon Technical Academy”、テクノロジーやコーディングといったデジタルスキルを持つ従業員の、機械学習スキルの獲得を目指す“Machine Learning University”などであり、デジタルスキルの全体的な底上げを目指している。
Walmartでは、社内研修にバーチャルリアリティ(VR)を用いている。2016年に試験的に5店舗にマシンを導入し、2018年9月には約1万7000台を全米の店舗に導入。ネットで注文した商品を店舗で受け取るサービスのための専用機械「ピックアップタワー」をはじめとした新たな設備を店舗に導入するなどの場合にも、VRを用いて事前に取り扱い方法を身につけることが可能
富士通では、パーパス実現のための一つの課題として「社内DX」を定義し、「データドリブン経営強化」「DX人材への進化&生産性の向上」「全員参加型、エコシステム型のDX推進」を実施
三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は2021年3月から、SMBCグループの全社員5万人を対象としたDX教育を開始。
「SMBCグループ全従業員向けデジタル変革プログラム」というデジタル研修で、1本約10分間の動画コンテンツを30本以上、約5時間分用意
Reskilling Revolutionの問題点
リスキリングがうまくいかないことの大きな要因に、構造的な問題と、思想的な問題がある。あとは、やたらとDXというBuzz wordに囚われないことだと思う。
そして、リスキリングの推進には特に、コンサルテーション能力・コーチング能力が必要だと思う。
それが欠けている状態ではリスキルングどころの話でない。
〈構造的な問題〉
社内にリスキリングが機能する状態になっているのかを観察すると、タスク、働き方、評価制度、インセンティブ、文化、従業員のリテラシーなどの観点を整理した上でプロジェクトの構造をつくりあげないと本末転倒になる。
そこにプロジェクトデザインの壁打ちが必要である。
〈思想的な問題〉
会社の期待と個人の思想があっていない!!
noteのはじめにも書いたが、そもそも人は自分の興味のない分野を学ぶことが嫌いな人がほとんど。個人の思想にどうこのプログラムを合わせに行くのがkeyなんだよね。
世の中の研修会社のコンテンツが刺さらない理由はだいたいこの2つ。
リード・イノベーションが、1兆円を超える日本を代表とする大企業向けに行っているDX人材育成プロジェクト事例は、大手事業各社さんにとって、参考になると思うので、またシェアしたいと思う。
どうやって、コンサルティング・コーチング能力をあげるのか?
いろいろ調べてみたけど、コンサル能力をみにつけるためには、コンサル会社に入る方法くらいしか今のところみつからない。でも、コンサルティング会社は基本経験者しか中途で採用しない。たまにある中途求人案件はITコンサルのアナリストポジションである。でも、これはいまだに学歴ピカピカでないといけない。(コンサル会社いきたいです!という人は個別に相談してね)
コンサルテーション能力をみにつけ、自分らしく活躍する方法
それでスキル身につけるには、スクール的なもので学ぶという方法しかないよねと思って、日本人のビジネス能力や人間性をあげるために、BtCのコンサルティングスクールを開講することにした。<とりあえず講師は私が務める予定だ>
リスキルングにつなげるために、経営コンサルタントはもちろんのこと、DX推進室や、人事コンサルタントを目指したい人はぜひ体験会に参加してくれ!
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BLAST Consxlting SchoolのVISION/MISSIONはこちら
で、本題である、
リスキリング(Re-skilling)って意味あんの?の答えなんだけど、、、
意味あるようにすんねん!
だって、時代は間違いなくその流れになってるから。
弊社では、日本にBLASTをおこす、最高なメンバーを募集している。
ありがたいことに、弊社は毎月100〜200応募あるのだが、もっともっと素敵な方、日本をよくしたい人とお会いしたい!