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売上の一部をどうぶつ基金へ寄付する理由

人間が牢に入れられるときは罪を犯したときだ。

牢の中で犯した罪を償い、反省してシャバに出れば、また人間として生きて行くことが出来る。

僕は闇金時代にたくさんの人を傷つけ、とんでもない恐怖を与えてしまった。

そして牢に入った。

なのに僕は、仕事をして家庭を持って、幸せな生活を送っている。

ペットはどうだろう。

飼い主から捨てられたペットは牢に入れられる。

そして、引き取り手がなければ、殺処分されてしまう。

何一つ悪いことをしていないのに。

信頼していた飼い主から裏切られただけなのに。

悪いことをしているのは飼い主である人間のくせに、牢の中で脅え、命を失うのはペットなのだ。

他にも、ペットの命を金儲けの道具にして、ずさんな管理で商売をしている悪徳なペットショップやブリーダー。

飼育放棄や虐待により劣悪な環境で、かろうじて生きているペットたち。

もしも僕に人脈と行動力があれば、何らかの団体を立ち上げて、悲惨な環境に身を置いているペットを助けることが出来るだろう。

もしも僕に豊富な財力があれば、お金の力でペットを助けることが出来るだろう。

しかし僕にはそんな人脈や財力、そして行動力がない。

だから僕は、今までに見てきたこと、体験してきたことを小説やエッセイにして、その売り上げの一部をどうぶつ基金に寄付をしていくことにした。

そのためには、少しでも多くの方に読んでいただけるような作品を創っていかなければならないのだ。

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