DV警察官のお父さんと、不良少年だった僕。【第4話:非行①】
僕が、ブルーハーツと出会ったのは、中学2年生のときだった。
ブルーハーツを初めて聴いたときの衝撃は、今でも忘れられない。
父から殴りまわされて、恐怖しながら気を失っても、泣き叫びながら犯される母を助けることもできずに、布団にくるまってただただ時が過ぎ去るのを待つ惨めさも、ブルーハーツを聞けば自分の未来に、希望を持つことができた。
この頃の父の酒グセの悪さは、これまでにはない強烈さで、僕と母が骨折するほどのケガを負うことも珍しくはなかった。
母はこれ以上、僕を父の側に