【投資】2024年末に向けていまの資産配分を確認(2024年12月24日時点)
さて今年2024年もいよいよ終わりが近づいてきました。年末年始は、今年を振り返り、上手くいったこと・いかなかったことを確認、そして来年に向けてどうやって行こうかを考え、整理するいい機会かと思います。まずは足元の自身の資産配分状況の確認をしておきたいと思います。
前回確認時(2024年5月9日)はどうだったか?
前回、自身の資産配分状況を確認したのは2024年5月9日。日銀による為替介入と円安圧力が一進一退となり、神経質な為替相場となっていた頃でしたでしょうか。
その時点のポイントとしては:
米国金融政策は利下げサイクル入り。円安トレンドは終焉の見通し。
ニュージーランド不動産売却資金を円転、円キャッシュが滞留(50%)。
この円を日本株に振り分けていく予定(J-REIT、円高恩恵銘柄など)。
実際、滞留していた円キャッシュを使い、J-REIT(特に物流系)、そして円高になった際に恩恵を受ける日本株への投資を増やしました。
足元(2024年12月23日時点)の状況は?
この結果、今の資産配分の状況は以下の通りとなります。わかりやすく変化を見るために、資産クラス別の配分の推移と、通貨別の配分の推移とを分けて見てみたいと思います。
資産クラス配分
資産クラス(現預金か、日本株か、米国株か)の2023年11月からの推移は以下の通りです。昨年末から2024年5月にかけてはニュージーランドの不動産を順次売却して行った資金が滞留していたため円キャッシュ(現預金)が全体の半分からそれ以上を占める状況でしたが、そこからJ-REITや円高メリット銘柄への投資(あとはすでに保有していた株への追加投資)を進め、足元では日本株が66%を占めるまでになりました。また米国株のほうも、新NISAの成長枠でNASDAQ100のインデックスファンドへの投資を継続、また時価の増加もあいまって25%程度の比率となりました。現状は日本株が66%、米国株が25%、現預金が9%という状況です。フルインベストメントに近い状況ですね。
通貨配分
通貨配分の推移は以下の通りです。ニュージーランドドルはほぼゼロ。日本円が75%、米ドルが25%という状況です。2024年5月に比べて米ドルの比率が上がっていますが、積極的に米ドルの比率を上げているというよりは、米国株の時価上昇分と、新NISAの成長枠でのNASDAQ100への新規投資分の影響です。
今年2024年の評価としては?
上記で見た通り自身の資産クラス・通貨配分としては、この2024年:
資産クラスとしては現預金比率を引き下げ、株、特に日本株の比率を大きく引き上げ
通貨配分としてはニュージーランドドルから日本円へのシフト
を行いました。実際のこれまでの相場と照らし合わせてみた評価としては(正確な定量評価というよりは、ざっくりと定性的ではあったりしますが):
米国株、日本株は堅調に推移した中で、現預金比率を引き下げ株の比率を引き上げたのは良かったと思います。ただ、自身は米国株は慎重に見ており、日本株、中でもJ-REITや円高恩恵銘柄等、ややディフェンシブに行ったのは間違いでしたね。そういった意味で、今年の正解は、米国株の比率を高めに維持ってところだったかと。
通貨についても同様。米国が利下げ局面入りというのは間違ってなかったですが、為替は円安局面を維持でしたね。日本円の比重を上げたタイミングは早かったかなって感じです。
とはいえ、当方は1年1年が勝負のヘッジファンドや機関投資家と違い、タイムホライズンが長い個人投資家です。今年2024年に関してはベストな結果ではなかったですが、A、B、C、3段階評価でいえばBくらいはあげてもいいかなと評価しています。
今後の方針 - 想定しているシナリオへの備え
では来年2025年はどういうスタンスでのぞむのか?基本的には足元のスタンスを維持で考えています。つまり:
米国金融政策は利下げサイクル入り。そしてそれが継続。
日本については、日銀は利上げしたいムードがありますが、なかなか積極的にはいかず。
日米2国間の金利差は縮小傾向。
日米株価には慎重、為替は円高リスクを想定
という感じです。通貨については日本円中心、そして株についてもディフェンシブなポジションは継続という感じでしょうか。なお投資ホライズンがもっと長い新NISAについては別の考えがありますので、また別途議論したいと思います。
What If?
上記のスタンスを維持しつつ「もしこうなったら?」という「What If?」を意識しておきたいと思います。
半導体相場の終焉
いま一番意識しているのが、これまで市場を牽引してきたNVIDIAを中心とした半導体相場の終焉です。今が半導体バブルかどうかはわかりませんが、割高感があるのは確か。何かをきっかけに米国株急落というシナリオ、確度はわかりませんが、ある程度そのリスクは認識しておく必要はあるかなと思います。
そうなった場合、つまり米国株が急落した場合、当然ですが日本株も下落すると思いますし、米国中央銀行はより積極的な利下げを行い、日米2国間の金利差は縮小、為替も円高となると想定します。
もしそうなったらどうするか?ある程度その時の対応をイメージしておくことは大事かなと思っています。具体的には:
当方は短期のタイミングをとる投資家ではないので、利下げ打ち止め感が出るまでは耐える(現状はそれに耐えうるポートフォリオになっていると思っています)
利下げ打ち止め感が出たところで、1)日本株から米国株へのシフト、2)日本円から米ドルへのシフト、3)日本株内ではJ-REITや円高恩恵銘柄群からよりリスクを取る方向へ転換、を予定
その時に購入する米国株については、当方米国の個別株はよく見れないので、引き続き米国が技術革新の源泉であろうということからNASDAQのインデックスファンド等が有力(その時にはだいぶ売られているでしょうから)でしょうか
また通貨日本円から米ドルへのシフトについては、現物資産(日本株から米国株)のみならず、FXを使ってより積極的にリスクを取り、またそのような環境であっても米国金利のほうが日本の金利より高いでしょから、ポジティブキャリーの恩恵も受けたい(ポジティブキャリーの議論については、"【投資】キャリーはポジティブがいい"をご参照)
また日本株については、その時点で自分が何歳かにもよりますが、もう50代も後半に差し掛かり、"値上がり益重視"というよりは"質の高い配当重視"か"安定成長重視"志向で銘柄を選定
上記のことが来年2025年に起こるのか、あるいはそれ以降のことなのか、そこはわかりませんが、心の準備はしておこうと思います。