カリスマリーダーの時代から一市民の時代へ
■もやもや
サラリーマン時代、
もやもやを抱いていた自分。
敷かれたレールを歩み、大企業に入り、
仕事で社会に関わっているはずなのですが、
何だか、社会との間にベールがあるようで
社会に出ている感じがしませんでした。
組織に守られ、安定を得ていますが、
かごの中の鳥。
リアルな社会と交わっている
実感が持てずに、くすぶる日々。
どこかに出口を求めていた時に、
一新塾との出会いがありました。
自分の殻に亀裂が入り、
人生のレールを乗り換えることになりました。
■小手先だけのテクニックでは乗り越えられない時代
「すべての人は志を生きられる!」
現在、塾生の方々と1日に5~10名、1年間に1000回を超える
個別相談の機会をいただく中での実感です。
この時代を生きる人たちが直面する生活・仕事・人生のテーマ。もやもやの思いや葛藤。胸の奥の志の疼き。根っこの思いが育まれる中で、時代と響き合いながら、志を生きる人生に転換する場面に何度となく、一緒に向き合わせていただきました。
「なにか社会に貢献したいが、どうすれば?」
「深刻な社会課題、少しでも出来ることはないのか?」
「人生や社会を語り合う仲間と出会いたい」
アフターコロナで街の賑わいは増しても、心に残した傷がまだ癒されないことも少なくありません。世界情勢は混迷を極め、連日報道される戦争で犠牲になる市民のニュース、気候変動の影響を受ける農家や漁業者、物価高の影響も生活を直撃しています。
こうした社会の現実が、一人ひとりの生活や仕事にもたらす影響は本当に多様です。苦悩も、葛藤も、何一つ同じものはありません。
どれも、唯一無二の人生の歩みの中で直面した、かけがえのない出来事です。その意味を紐解きながら、直面する課題に一緒に向き合わせていただく日々でした。
人生を振り返りながら、「なければよかったと思う一見ネガティブな経験」が、実は「その経験があったからこそミッションを発見できた」という、
価値観が逆転する場面にもたくさん立ち会わせていただきました。
ピンチをチャンスに。
試練が、自分自身の古い殻を砕いて、新しい自分に脱皮させてくれる。
こうした大逆転が、社会変革の起爆剤となって、イノベーションが起きる。
道なき道が切り拓かれる。
歴史を振り返れば、私たちは、試練に直面するたびに、 それを乗り越え、社会を進化させてきました。
小手先だけのテクニックでは乗り越えられない時代。
まさに、すべての人に「志を生きる」ことが呼びかけられているのだと思います。
■志の疼きを道標に一歩踏み出す道
私たちは日々の喧噪の中で、志を埋もれさせてしまいます。
仕事のトラブル、人間関係の悩み、不条理な出来事。
目先の課題に釘付けになり、堅固な鎧で自分を守りながら、
ふと立ち止まり、湧き上がる思い。
「自分はそもそも何のために生きているのか」
あるいは、恵まれた環境の中、会社での地位も経済力も
そこそこ手に入れ周囲から羨望のまなざしで見られても、
ふと立ち止まったときに湧き上がる違和感。
「何か違う、このままでいいのか」
どちらも、志の疼きです。
胸の奥に大切にしまっていた思い。
遠い記憶が呼び覚まされるように
懐かしさを伴って突き上げてくる疼き。
この疼きを道標に、一歩踏み出す道。
これこそが“市民を生きる”ことであり、
社会創造の原動力だと信じています。
■誰もが志を生きる市民の学校
私は1996年に塾生となり、
会社人間だった自分の生き方に亀裂が入りました。
小さな一歩から、誰もが市民として志を生きる道があることを知りました。
なんだかとても懐かしい思いが湧き上がってきました。
カラカラに乾いた心に潤いが戻ったようでした。
翌年から、一新塾事務局の仕事に就いて、
これまで、6000名の「人生の転機」に立ち会わせていただきました。
もやもやの思いの奥に、志の疼きを抱いている方が少なくありませんでした。その疼きに耳を傾けて、その疼きを道標に一歩を踏み出してみる。
社会を変えるプロジェクトを小さく刻んで始めてみる。
仕事の合間でもでき、週末に1~2時間を費やすだけでも十分です。
そのことによって、ネクストステージの扉が続々と開かれてゆきました。
社会実験が、何百、何千と積み上がる中で、
ざっくり、3つの道に分かれました。
一つ目は、仕事をしながら市民活動家に転身。
二つ目は、ビジネス手法で社会起業家に転身。
三つ目は、市民の声を代弁する政治家に転身。
第二の人生に向けて、志を生きるための3つの道です!
一新塾出身の
NPO立上げは、2000名。
社会起業家は、330名。
国会議員は、13名、
自治体首長は、20名、
地方議員は、220名。
カリスマリーダーを待望するのでなく
今こそ、私たち一人ひとりが、社会創造のプレイヤーとして立上る。
人間の凄いところは爆発的な成長力!
たった一年でも、人はここまで変われるのかと驚かされています。
「0から1」を目指す方も、
「1から10」を目指す方も、
あらゆる立場の方々が一緒になって、学び合う、
まさに、市民の学校です。
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