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問題解決をメタ思考から考えていくことで無駄な作業を削ろう

「アイデアのちから」はじめ名著が多いヒース兄弟。

タイトルが上流となっているので、アッパークラスみたいな誤解を受けているんですが、内容的にはUPSTREAMの意味。具体的な現場の動きも当然大事ですが、設計から間違っていると全部が狂うので、問題をその場しのぎにしない対応が大事というお話です。「忙しすぎると急場しのぎで達成感を得て本質を解決しない」というのは、気をつけていないとやらかしがちですね。あと、当事者意識を持たずに「解決できないと思い込んではいけない」というのも耳が痛いですが、鋭い指摘だと思いました。ちょっと事例が難しい感もありますけど、さすが面白い視点の本でした。

上流の仕事は概念的なのでアイディアとして提示した時に個々が自分の都合よいように判断するけれど、それが下流まで下がっていくと「思っていたのと違う」となり事業自体が進まない・・・というのはよくある話。ここをいかにコントロールするのか、という時に「みなの意見を」「平等に」という概念が薄いアメリカ人のマネージメント手法と考え方は日本ではフィットしないかもしれませんが、学んでおいて損はない視点かと思います。

上流思考「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法(ダン・ヒース、2021年、ダイヤモンド社)

【本日の朝食】

自家製の栗パンをつかって、苺のパンタルトにて

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