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PayPalを成功させベンチャー投資家になったピーター・ティールの著書。出版された頃に読んであまり理解ができなかったのですが、最近アントレプレナーシップ関連の勉強をきちんとやりなおした上で、再読。やっとこの本がなぜ多くの人に支持されているのかが理解できました。

起業にはリスクが伴います。だからこそ小さくはじめることを推奨したり、商品力よりも営業力を強化することを試みたり、時には人が成功しているネタを真似して自分のものにしようとすることがあります。この本ではそれらをバッサリと切り捨て「競争=刷り込まれたイデオロギーである」とした上で、他の人がみつけていない隠れた真実を見つけ出しそれを技術と人材と販売力を使って、適切なタイミングで独占状態にもっていくことを進める著者。

もちろん万人に受ける起業論ではないのでしょうが「競争に打ち勝つこと」に重きをおくばかりの話よりも時には、これくらい壮大かつパワーのある話のほうが刺激を得られると思います。7つ全てを満たすのは至難の業でしょうが、きちんと指標化されているのも彼が卓越したベンチャーキャピタリストであることを物語っていると思います。

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ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか(2014年、ピーター・ティール、NHK出版)

【本日の朝食】

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ミラノ風カツレツ・ソースは無花果と粒マスタードをあわせて、パン、ランプータンにて

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