下っ端にトップの意図はわからない
初代・神武天皇が、九州から大和に入って来たときのことを「神武東征」などと呼んだりします。記紀によると、現在の九州にいた神武天皇は、宮崎を出発し、瀬戸内海を経て、今の奈良県に入りました。そこで天皇の位に就いたとされています。
ところで、この神武東征は、神武天皇による勇ましい快進撃があったわけではありません。苦戦に苦戦を重ねて、敵軍内部の裏切りなどにも助けられ、何とか畿内に入ります。
最終決戦も、敵将・長髄彦(ナガスネヒコ)を相手に苦戦します。なかなか勝てなかった神武天皇は、最終的に長髄彦の上司である饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が、長髄彦を裏切ってくれることで、国を譲られることになります。
ここで不思議なのは、何故、それまで国を治めていた饒速日命が、神武天皇にすんなりと譲ったのかということです。
史実かどうかの議論はあるにせよ、こうしたストーリーの裏には、明確な理由があったと考えます。
それはつまり、歴史的にみて(九州からやってきた人物である)神武天皇には饒速日命と同等か、それ以上に国を治めるだけの正統性があり、饒速日命は、そのことをよく知っていたからではないかということです。
こちらの記事で詳述したとおり、神武天皇も饒速日命も、お互いの立場をよく理解していたと思われます。だからこそ、この二人の間では争いごとが起こることもなく、平和的な譲位が行われたということです。
しかし、問題があります。
饒速日命の下で、彼のために戦っていた長髄彦は、そのことを知りません。あくまでも、自分の上司である饒速日命こそが正しいと思って、神武天皇と戦っているわけです。したがって、饒速日命が「神武天皇と戦うな。戦いを止めろ」と命令したところで、聞いてくれません。
どうしても戦いを止めない長髄彦は、ついに上司である饒速日命に殺され、神武天皇が国を治めることになりました。
ここでのポイントは、部下である長髄彦には、そんな二人(神武天皇と饒速日命)の駆け引きなんて、まったく理解できていなかったということです。トップ同士の意図なんて、まるでみえていないのです。
さてさて・・・ここから現代社会に戻って、今の世界の状況を考えてみます。
この動画、結構かわいくて好きです。世界の仕組みについて、恐竜の格好をした超少数の支配者層が、羊たちを管理するという構図で解説してくれています。
こちらの投稿も可笑しかったです。見た瞬間に(不謹慎ながら)思わず笑ってしまいました。
伝わらない人には「なんだこれ?」、「ただの陰謀論じゃんw」みたいな話かもしれません。そう映る人にはそうだと思うので、それはそれで結構です。
したがって、ココから先は、ある程度、分かる方にだけ伝わればいいというつもりで、書いてみます。
普通に考えたら、上の投稿にある「支配者層」とか、「国際金融資本」とかいう人々のことは、ものすごい極悪人だと思うかもしれません。人間をただ管理するというだけでなく、文字通り、大勢の人々の命も奪っているのですから、そう思われるのも当然です。
でも、ここらへんの人々は、あまり真面目に相手にしないでいいと思うのです。何故なら、ここらへんの人たちは、「長髄彦」の兵隊程度のものだからです。大したもんじゃありません。
所詮、お金とか、名誉とか、地位とか、そういうもの欲しさで動いている人たちです。そんなものは私利私欲であり、自己保身のために生きているに過ぎません。
私たちは、もっともっと上のレベルをみておいた方がいいです。
クラウス・シュワブ?
あー、分かります。でも、あのレベルにしたって、所詮「人類の管理」、「地球の支配」くらいが目的化してしまっているだけの人物でしょう。まだまだ「長髄彦」の部下くらいではないでしょうか。
問題は、さらにその上です。正直、誰なのかも分かりません。数十人でもないと思います。数人なのか、一人なのか・・・そういうレベルで、トップがいるはずです。
そんなトップ(もしくはその人たち)が考えていることは、きっとこの記事で言うところの「B」さんが言っているようなことだと思います。
冗談でなく、きっとそんな感じだと思います。
それくらいの規模感で物事を考えられないようでは、「人類の管理」や「地球の支配」といったことを目的として生きる人間を部下としては使えません。あちら側のトップは、きっとそれくらいのスケールがあります。
でも、下っ端-ず(したっぱーず)は、金や名誉、権力のような私欲にまみれているだけの存在です。トップが考えていることなんて、まともに理解できていないはずです。だから、ちっちゃく下っ端-ずに収まっているのです。
ここであらためて、神武天皇の話を思い返してみます。
上の記事に出てくる「A」さんと「B」さんの関係は、まさに冒頭の神武天皇と饒速日命みたいなものです。互いに分かりあえていれば、下っ端-ずは関係ありません。神武天皇が対話すべき相手は、きちんとした歴史観をもった饒速日命であって、「長髄彦」ではないのです。下っ端ーずは、相手にする必要はありません。
ダボス会議・・・まぁ、あれはあれで意味がないとは言いません。しかし、あれにしたって下っ端ーずです。「長髄彦」配下の軍団長が集まってるくらいなものでしょう。
私たちが相手にすべきは、もっともっと親玉だと思いますよ。