「無意識」を意識してみよう
「意識 vs 無意識」、私たちは、どっちで動いているのでしょう?
私たちは、意識を持って生きているわけですから、当然、意識によって動いていると言えます。しかし一方で、無意識を否定するわけにもいきません。
上に挙げた記事にもある通り、人間の選択のうち、95~97%は無意識によるものだといいます。実際、私がこうして記事を書いている間、意識していることなんて、「どういう日本語を使おうか?」くらいで、体をどういう姿勢にするか、手はどこに置くか、足は組むか、まばたきはいつするか、呼吸のペースはどうするか・・・等々々、確実に意識していません。
そんなものは、勝手にどうにかなっています。
いや、これを「勝手にどうにかなっている」なんていうのは、大変、乱暴な言い方です。これらも全て、私の体の事なので、「勝手にどうにかなっている」わけではなく、無意識のうちに、そのようになっているということです。
さらに上掲記事では、こうも述べられています。
情報についても、その解釈が異なるのは、情報には必ず「行間」があり、それらを無意識のうちに補完しながら、理解しているからだそうです。
つまり、人は無意識の思い込みによって、判断をしているということです。そして、そうした無意識の思い込みに基づいて、意識的な判断が下されるというところがポイントです。いわば、私たちの意思決定・選択のプロセスは、意識以上に、無意識によって支配されている可能性があるということです。
ここで、さらに記事を紹介しておきます。同じく、現代ビジネスからの記事です。
いつものことですが、陰謀論の批判をするのに、過激な人たちを論って、「だから、陰謀論なんてのはバカバカしいだけでなく、危険なものだ」という論調です。
ここに出てくるアメリカ連邦議会襲撃事件については、私もいろいろと疑問があります。
ウソならウソでいいのです。でも、きちんと検証をしたうえで、そうした疑問に答えてもらわないと、一方的に「陰謀論はけしからん」では納得できません。
一般的な主要メディアでは、トランプ氏が危険視されてばかりです。しかし、それも疑問です。Twitter社にアカウントを凍結されたという問題の投稿も、何が問題なのかさっぱり分かりません。
このとんでもなく平和的な投稿に、どのような問題があって、Twitter社はトランプ大統領のアカウントを削除したのか、「陰謀論」云々関係なく、きちんと答えてみてほしいのです。
しかし、こういう論説を主張する人たちは、そうした疑問には答えてくれません。
意識してる?それとも無意識?
奇しくも、この記事を出している現代ビジネスに、情報に対する「無意識な思い込み」に関する記事が掲載されているのを知っているので、こうした疑問に答えないのも、無意識なのだろうという解釈にしておきます。
人は「偏り見る」ので、無意識に支配されているとしても、それを責めることはできません。
そう、みんな無意識に支配されているのかもしないのです。
だから私は、「そりゃ、ダメでしょう」と思えるようなことをしている人がいたとしても、それらは「無意識の為せる業」なのだと解釈してみます。
「竹中平蔵は極悪人だ!」という人がいます。
分からんでもないです。でも、おそらく当のご本人は、本気で世の中のためになると信じて、発言・行動をされているのだと思います。
無意識なんだから、仕方ありません。とくに竹中先生には、経済学者としての自負もあります。経済学者という「専門家」の肩書を背負っている御仁に対して、私たち庶民が、あーだこーだ言ったところで、その言が届くとは思えません。
無意識、恐るべしです。
だからこそ、私たちは、そうした無意識があることを知りつつ、そこにアクセスしようと努力することも重要だと考えます。
日々の生活に追われて、精神を乱されていたら、そんな無意識にアクセスすることもおぼつかなくなるでしょう。ゆったりと過ごせる時間を持って、ときには瞑想のようなものを取り入れていくことも大切です。
宗教は要りません。しかし、宗教的アプローチはあっていいと思います。無意識を知るには、いろいろなヒントが詰まっています。
そうした無意識を知り、それにアクセスすることができれば、「無意識な思い込み」があるにしても、それに振り回されるようなことはないでしょう。
家畜化した人間とそうでない人間がいるとしたら、その境目は、そんな無意識との接し方にあるのかもしれません。
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