『無意識の所有』 という概念

『無意識の所有』とは

人が無意識のうちに所有しているモノ。

これは物質的な所有というよりも、権利やイメージなど、目に見えないモノの所有を指す場合が多い。

本人が望む望まないは関係なく所有しているモノであり、
正確にいうと「その人が分類されている集合体が所有していると認知されているモノ」である。

例えば、
本人が日本人であれば、「日本人はこうだよね」みたいな、イメージを所有することとなるし、
日本人ならではの文化や慣習、先進国に住む人の生活ぶりといった、権利のようなモノも無意識のうちに所有していることとなる。

この『無意識の所有』は、所有している人達のつながりを強くする一方で、所有していない人に対して排他的になる側面もある。

「所有しているか、所有していないか。」

という風に、“所有”を境目に人を分けるためだ。

この『無意識の所有』は、自分で認知することが難しく、それを手放すことはもっと難しい。

しかし、この『無意識の所有』を手放した時、そこには余白が生まれ、今まで見えなかったものが見えるようになるかもしれない。

「今まで自分が良いと思っていた価値観は、無意識の所有だったのかもしれない。では、自分が本質的に美しいと思う価値観は何なのだろうか…？」