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籾摺り機&精米機の初稼働

物心ついたときから、おコメを食べてきていますが、恥ずかしながら、おコメがどうやって「白米」になるのかすら、よく知らないで過ごしてきました。

この記事を読まれている方は、皆さん、ご存じのことだとは思いますが、念のため、書いておきます

①「稲穂」から脱穀することで「籾」にする。
②「籾」を籾摺りして「玄米」にする。
③「玄米」を精米すると「白米」になる。

普段、スーパーで見かけるおコメ(白米)は、③までの工程が終わっているものです。そして今年、私はおコメを作っているので、これらの作業を何とかしなければなりません

周りをみてみると、基本的に①は刈り取りが終わった田んぼで行われますが、②以降の工程は、精米所などに持ち込んで行うことが多いようです。

でも、これらの工程は、なるべく自分でやりたいと思っていました。それには、いくつかの理由がありますが、主として考えているのは、以下の2つです。

1.好きなタイミングと量で処理を行える。
2.作業工程のなかで有用な副産物が出る。

まず、「1」についてです。タイミングや量なんて、どうでもいいなんて思われるかもしれませんが、これがとても重要です。

おコメは、籾の状態のままだと、保存が非常に楽になりますす。

さて、そこでなぜ私が、他の人がめったにしない籾で保管しているかというと、次のメリットがあるからです!
①常温での保管できるので、冷蔵設備がいらない!
②玄米だと虫(コクゾウムシ等)が発生するが、籾だと発生しない!
②米が生きているので、玄米より長持ちして、籾摺り⇒精米すると新米に近い食味!

素人が趣味で始めた自然農お米作り
「籾で保管するやり方と利点(玄米保管との比較)」
2014年11月23日より引用

つまり、大量におコメが獲れたとして、それを籾のままにしておけば、常温で長期保存ができるわけです。そして、必要な時に、必要な量だけ籾摺りをして、玄米にするようにしていれば、食料事情に合わせて、柔軟な「コメ消費」ができるという算段です。

精米所に持ち込もうとなると、ある程度まとまった量でお願いしないといけませんし、一度、籾摺りをしてしまったら、それなりのスピードで消費しないといけません。これを自分で好きなタイミングと量でできるというのは、かなり魅力的なわけです。

続いて、「2」の副産物については、稲穂から白米にするまでの各工程で、こうした「ありがたいもの」が出てきます。

①脱穀→藁
②籾摺り→籾殻
③精米→米ぬか

これらの副産物は、いずれも畑や田んぼで役に立つものばかりです。米ぬかに至っては、ぬか漬けにも使えるので、直接的に「食べる」という意味でも有用です。

ということで、実は私、②の籾摺り機③の精米機を買っておいたのでした。ただ、なかなか使う機会もないまま、宅配で届いた箱すら開封しない状態で、ずっとしまいっぱなしでした。一度開けたら、大変なことになりそうなので、箱を開ける勇気すら出ませんでした。

しかしこの日、いよいよ出陣です。

富士河口湖農園で、近く餅つきを計画しているのですが、そのもち米の籾摺りと精米をしないといけないというので、それらの作業に使っていただくことになりました。

相変わらず、段ボール箱からも出さぬまま、機械を移動させます。

現場に到着後、早速、開けてみました。籾摺り機は、こんな感じです。

100Vの家庭用電源が使えるし、重量も20kg程度なので、持ち運びもOKです。

うん?コレの凄さが分からない?

普通、籾摺り機といったら、こんなのです。

こんなの絶対無理でしょ!?

私レベルの素人でも取り扱えて、大げさにならないものということで、この籾摺り機は絶妙な大きさ&重量でした。

流量とか、吸気レベルとかも変えられるそうですが、そのあたりは基本的に動かす必要はなさそうです。

上写真では、吸気の風力を「4」にしてしまっていますが、実際には、流量も吸気風力も「1」でいいとマニュアルに書いてありました。
※カッコつけで、ちょっと変更してみただけでした(汗)。

そして、早速セットしてみます。

ボックス部分に入っているのが、もち米の「籾」です。籾摺りがされたら、籾殻は右側の青いところから下に落ちてきて、段ボール箱に入ります。籾殻が外された玄米は左手側のボウルに収まるようにセットしました。

そして・・・電源オン!!!

うほーーー!めっちゃ快調です。

右側からは籾殻左側からは玄米が出てきています。音も思ったほどヒドくなく、(マンションの一室でやるわけにはいかないかもしれませんが)
)屋外で行う作業としては、かなり穏やかなものでした。粉塵なんかも、ほとんど舞いません

あっという間に玄米に仕上がってくれます。

半信半疑だった農業リーダー・軍曹殿も、「いやー、これはすごいね。完璧だねー」と感心しっぱなしです。

玄米ができあがったら、次は精米です。

精米は、こちらの機械(精米機)で行います。

3分づきから白米まで、精米度を調整することができます。

精米機の上部を開けて、そこに玄米を流し込みます。

まずは手始めに5分づきにつまみをセットして、精米スタートです。

こちらは、籾摺り機よりももっと静かです。屋内の静かな部屋で動かしたら、それなりに騒音が出るのかもしれませんが、外で動かしている限りでは、「うん?動いてる?」くらいの音しか出ません。

左側のケースに米ぬか右側のケースに精米されたお米が溜まっていきます。

スピードは、籾摺り機の半分くらいのスピード・・・だと思います。両方の機械を動かして、籾摺りから精米までしようとすると、ちょっと精米のところで、作業が詰まってしまうような感じです。

で、こちらが5分づきで精米されたもち米です。

もち米の5分づきって、ほとんど見たことがないので、これが正解なのかどうか、よく分かりませんでしたが、いずれにしても、少し茶色っぽいのは確かです。

そして、完全な白米にセットして、精米してみた結果がコチラです。

うん!バッチリ、うまくいっていそうです。

米ぬかも、しっかりとれました

ということで、機械をセットしてから片付ける前後の時間も含めて、1時間半程度の間に、大体10kg強くらいのおコメの籾摺り&精米ができました。

今回は、初めてだったので、いろいろともたつきましたが、慣れてきたら、もう少し手際よくできそうです。

今後、機械のメンテナンスなんかも頑張って、おコメの籾保存を実現しつつ、こんな感じで「柔軟なおコメ消費」ができる体制を整えていきたいと思います。


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