素人農業3年目の余裕
河口湖にお邪魔するようになってから、3年目の農業が始まりました。さすがに3年目になってくると、だいぶ勝手が分かってきたように思います。
おコメは3月下旬から4月の初旬にかけて、種まきを行います。今年は先月、機械を使って、種まきを行いました。
ただし、3回目ともなれば、余裕でしょ?と思いきや、意外とそうでもありません。1年に1回の作業なので、やったことをキレイさっぱり忘れてしまうのです(苦笑)。
「この機械、右から左に動くんだっけ???いや左から右?」
そんな基本的なことから、よく分からなくなっています。
2つの箱があって、どっちに種もみを入れて、どっちに土を入れるのかすら、忘れてしまっているので、最初のセッティングにも苦労します。
でもまぁ、初めてではないわけですし、なんだかんだで種まきも無事終わり、発芽の準備プロセスに入ることができました。
発芽方法については、これまでいろいろと試しており、今年はビニールハウスのなかに苗箱を並べて、そのうえにシートを被せて保温することで発芽を促すという方法をとってみました。
結果は・・・ジャジャーン♪♪♪
見事におコメの苗ができました。
まだまだ幼稚園児のような苗ですが、これから1か月ちょっとの間、ビニールハウスのなかですくすく育って、田植えの日を待つのであります。3年目の稲作、今のところ順調です。
畑の方も、徐々に始めました。
ただし、こちらも3年目の余裕をみせて、超適当にやっております。
1年目のシーズン、「畑を耕さなくちゃ!」ということで、耕うん機を使った結果が、こんな感じでした。
バカの一つ覚えです。
端から端まで、ぎっしりと耕うん機をかけて、なんの計画もないまま、ひたすらに畝を作っていました。最終的に、こんなに畝が必要ではなかったため、あとで8割方、畝を崩したりもしました。完全にアホです。
3年目の今年はといえば、耕うん機ではなく、さっさとトラクターを持ち出してきて、適当にツラーっと耕してみました。
端から端までなんて、そんな律儀なことはしません。どうせたくさんできたところで、収穫するのにも一苦労なのだから、端っこまでなんて使わないのです。結局、食料危機にでもならない限りは、そんなに真面目にやらなくてもいいんでしょ?くらい割り切ってやっています。
そしてこの日は、持ってきた長ネギの苗をチャチャーっと定植しました。
鍬で、ライン状に穴を掘っていき、そこにネギの苗を並べていきます。
並べ終わったら、苗の上に土をかけていくのですが・・・
もうラインがグッチャグチャ(笑)!!!
本来ならば、事前に紐で直線を作ってから、穴を掘るのですが、面倒くさくて、そんなことすらやってられません。ここらへんに3年目の余裕が出まくっています。
「いいの、いいの。どうせ適当にしかやらないんだから」
かなり余裕ぶっこいています。
一方、3年目らしく、新しいことにもチャレンジしています。
去年、収穫したサツマイモから芽出しをして、今年の苗を育てる試みです。
今回は、ちょっと芽が出かかったサツマイモをプランターに入れて、暖かい部屋のなかで、苗を育ててみるという作戦をとってみました。プランターのなかには、ピートモスという土を入れて、そのなかにサツマイモを置いてみます。
サツマイモを置いたら、さらにその上にピートモスを被せ、十分に水を行き渡らせます。
プランターのなかが乾かないように、適宜、水をやって、数日すると・・・
見事なサツマイモの苗が育ち始めました。今年は、ここでできた苗を畑に定植しようと思っています。
こんな感じで、さすがに素人農業も3年目を迎え、そこそこに勝手が分かってきました。一通りのやり方が分かってきたので、本当に必要とあらば、一気に農業に力を入れることもできます。準備万端なわけです。
ただ最近、農業以外の仕事の方が忙しくなってきたので、3年目の農業は、こんな感じでゆるゆると適当に始めています。
そんななか、ふと頭を上げて、周りを見渡してみると、社会の方も少しずつ変わってきていることに気付きます。
天候不順による原材料高?円安?
笑っちゃいます。でもまぁ、なんでもいいです。何を信じるかは、それぞれの自由です。
ただ2年半前、素人ながら農業をやらなきゃ!と感じた懸念は、いよいよ現実化してきたように思います。
今ある仕組みや暮らしの延長線上で、地道にやっていれば、いつかきっと生活が上向いてくるなどというのは、幻想だと思います。
最近、賃金が上がったとか、初任給が増えたといったニュースが、世間を賑わしていましたが、そんなもので生活が良くなるほど甘くありません。物価高だけではなく、増税だってあるでしょう。年金だって問題です。見渡していったら、キリがありません。
やるべきことはただ一つ、今の仕組みから抜け出し、少しでも自力で生きていける力をつけていくことです。
もちろん、最初は本当に大変です。勇気だっていります。うまくいかなかったときのことを考えるのだって恐ろしいでしょう。
でも、3年目にもなると、こんな余裕まで生まれるんです。だから、間違いありません。とにかく踏み出すことが大事なんだと思います。踏み出すことが難しいのなら、踏み出すための環境作りから始めればいいだけのことです。
とにかく、前に前に進んでいきましょう。
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