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ギリギリまで命と向き合う

ワクチンを2回接種した人から、イベルメクチンのことを聞かれることがあります。どうやら、ワクチンを接種したものの、いろいろ不安なので、イベルメクチンの噂を聞いて買いたいと思ったそうです。

その方に対しては、以前、私からもワクチンの危険性についてお伝えしたことがありました。そのときは、何も響かなかったようです。けれども、ここにきて、自分でもいろんな情報を取り始めたみたいです。自分の命の大切さを考えて、こうして自分から行動するというのは、とても大切なことだと思います。

一方で、ワクチンの危険性(あるいは安全性の疑い)を十分に知りながら、ワクチンを打たれている方もいらっしゃるようです。理由はさまざまですが、私としては複雑な気持ちです。

あっさりと「自分の体で実験ですっ!」とおっしゃられる方もいます。しかし、私としてはちょっと悔しいです。

自分の命ですし、自分の人生です。自分の命をどう使うかは、自分で決めて当然です。なので、私ごときが口を挟むことではありません。

それでもなお、自分の命をどう使うかは、本当にギリギリまで考えてほしいと思ってしまいます。

実際、私も自分の命をどう使うかについて、ギリギリまで考えたことがありました。文字通り、「使命」というやつです。何のために命を使うかということです。


ちょっと話は変わるのですが、抗うつ剤自殺をしてしまう人がいるという話を聞いたことがあります。

うつ病で、沈みきってしまっている人は、何の気力も起こらないので、自殺すらできないのだけれど、薬を飲んでしまうと、自殺してしまうくらいの力が出てきてしまい、自殺をしてしまうというのです。

うつ病が重症になると、自殺願望があっても自殺を企てるエネルギーがないほど気持ちが落ち込んでしまう場合があります。もしも、抗うつ薬の効果によって、意欲やエネルギーが回復したものの、自殺願望がそのまま残っていたら、自殺を実行してしまう可能性があります。
※All About「抗うつ薬の服用で自殺? うつ病治療の注意」より引用

最初、これを聞いたとき、本当かな?と思いました。しかし、私は実体験として、これが本当であると思うようになりました。


細かいことは省きますが、とある仕事で、命がけでギリギリになってしまい、「この仕事が失敗するのなら、最後は死にに行ってやる!」という心境だった頃の話です。

いよいよ、結論が出るというその日。だんだんとタイムリミットの時刻が迫ってきました。「いよいよ、もうダメだ・・・死にに行かないといけない」と思い始めた時、体に力が入らなくなってきました

歩いていても力が入らず、足を持ち上げることすら難しい状態です。力が入らないので顔を上げることもできません。ただうなだれた視線の先にある足元をみながら、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと足を運ぶだけです。まるで力が入りません。本当に歩くのがやっとの状況です。

そして、ベンチにたどり着き、腰を下ろしました。そこで電話が鳴り、電話の向こうから最終結果が告げられました。

あ、終わった・・・

予め、死地に向かおうと思っていましたので、その結果を聞いて、立ち上がらないといけないはずでした。しかし、もうまるでそれどころではないのです。

力が入らず、目も開けられず、ただベンチに座ってうなだれるだけ。もう生きるつもりもないのに、息は止まらず、真っ暗闇のなかで、空気を吸っては吐いてを繰り返しているのが分かりました。それしかできないのです。

あれ・・・?もう死ぬことすらできないぞ?

うつ病ではなかったと思います。けれども、あそこが何のエネルギーも出てこない「底」だったのでしょう。目すら開けられず、息しかできないのです。

「底」に行ってしまうと、死ぬことすらできないということを実感した瞬間でした。ただし、その時間は5秒もなかったと思います。そんなに長い間ではありません。

抗うつ剤の話は、この体験で本当だと思うのです。


ともあれ、この話の続きです。その次の瞬間、パーッと明るい光が見えました。

あれ?なんかいろいろやり方が間違ってたわ。

そこからは早かったです。次に向けて、いろいろと動き始めました。そして、今があるわけです。

生きるだ、死ぬだ」の話など、できればない方がいいに決まっています。しかし、こんな世の中にもなってしまいましたし、一人一人が考えなければいけない時代かもしれません。

そしてそうであるならば、できればギリギリまで考え抜いてほしいと思うのです。どっちにしたって、ひとつしかない命です。

命を使うにしても、その使い方で間違っていないか、ギリギリの淵のところまでいって、それから判断をしてはどうかと思えてなりません。

最後の最後のギリギリまでいったところにいってこそ、みつけられるものもあると思うのです。

とっくに捨てたー、このいのちー、いのちー♪
緑の地球をー、まもるためー、まもーるためー♪

あそこで自分は死んでいたと思うと、こんな歌詞の意味も、心底理解できます。「生きてるだけで丸儲け」という言葉も、本当にその通りだと感じます。

命を大切に・・・。そして焦らず、じっくりいきましょう。


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