日本酒をすきになったとき、くるおしいほどにきゅうっとした
日本酒をのんだいつかのとき、間のある風味の心地よさに思わず言葉を呑み込んだ。声をあげてはいけないと思った。
この風味が頭のてっぺんからつま先まで抜かりなく行き渡るように、ゆっくりと鼻から息を吸って、つま先まで滑り込むのをしずかに待った。
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日本酒ソムリエ検定 sake diplomaの資格を取得してから半年以上がたった。
試験がおわった頃から、日本酒と過ごした日々のことを綴り、たくさんの音を閉じこめた海辺の貝殻のようにその想いをぎゅうっと抱きしめてい