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スピリット・アイランド 攻略   ~夢と悪夢の運び手~

※この記事はスピリットアイランドの戦術備忘録です。

※ルール説明はありません。

※ソロプレイでの戦術を記していきます。シナリオや敵対国をそれぞれ単体で徐々に難易度をあげながら30回ほどプレイしました。

1.精霊紹介:夢と悪夢の運び手

複雑度が高い。プレイに慣れるのに時間がかかる。

プレイスタイルにも明記されているように、恐怖レベルをグングン上げることをメイン戦略とする精霊です。先天能力、初期能力カード、そして大能力が生み出す数多の不安は侵略者を直接的に攻撃せずに恐怖のどん底に追い詰めます。難易度が高い設定でプレイする時には、恐怖レベルが高い状態で恐怖カードを解決することでクリアにつながることが多く、ドラマチックな勝利(つまりギリギリな勝利…)を収める場合も多くありました。

カードプレイを開放したプレイは最初の1,2回くらい…
改めてやってみたらどうなるだろう…?

性能紹介。
特殊ルールが他の精霊と全く異なるプレイ感を生み出します。自分がプレイしたカード効果によるダメージや破壊効果では侵略者やダハンを破壊することはできません。土地に防御を施してダハンの反撃によって侵略者を倒す、もしくは恐怖カードの解決によってしか島から侵略者コマを取り除く手段はありません。一方で侵略者を破壊しそうになった場合は通常のルールで破壊するときに比べてより多くの恐怖を生み出すので、恐怖レベルを上げる戦術に直結しています。

先天能力の「夜の恐怖」は毎ラウンド恐怖をブーストしてくれます。また、この精霊を使いこなすためには「精霊もまた夢を見る」の効果をうまく使うことが重要です。今後解決する恐怖カードの効果を予測できるようになるので、それを効果的に利用できるような盤面づくりを目指します。

動物のエレメントを供給するカードとしないカードで組み合わせれば
先天能力を毎ラウンド発動させやすい

「ダハンの夢」は侵略者が少ない序盤に防御と合わせて使用します。ダハンの移動のためにプレイすることがほとんどで、恐怖を与えるカードとしてはパワー不足です。
「恐ろしい幻影」は生み出した恐怖がそのまま防御力になる効果をもつ強力な防御カードです。しかし侵略者が乱立してくる中盤以降は活躍の場が少なくなります。
「捕食性の悪夢」はコストが高く効果も目を引くほどのものではないのですが、大能力「身のすくむような恐怖」のエレメント条件を達成するために必要なエレメントを供給するので安易に忘却しない方がいいカードです。
「真夜中の夢の訪問」は大能力カードを獲得し、場合によってはコストを割引して即時発動できるという強力な効果を持っています。成長時のカード獲得タイミングと合わせれば大能力のカード獲得タイミングが多いので、狙った大能力カードを獲得しやすくなります。

2.基本プレイ方針

成長④を使うタイミングはほとんどない。
精霊力の開放が第一優先事項となる。

カードプレイの列は一切触れずに精霊力の列を開放していきます。
1ラウンド目は「成長③カード獲得1枚+存在1枚」で様子を見ます。次のラウンドに略奪されるマスを守りたければそのマスに存在を配置します。理由は初期能力カード「恐ろしい幻影」で守ろうとする場合、先天能力の「夜の恐怖」による恐怖ブーストが必要となりますがこの先天能力の到達距離が存在から0マスだからです。
4ラウンド目までは「成長②1枚回収+存在1枚」と「成長③」を2回ずつ選択すれば毎ラウンドでカードを2枚プレイしながら存在を配置できます。そうすれば精霊力4のマスまで解放できるのですが、次の任意のエレメントを1つ供給するマスがより強力なのに一度「成長①カード回収+カード獲得1枚」を挟まなければならないのがいつも苦しみどころです。ここを乗り越えれば大能力の暴力的なパワーで勝利まで目前となります。詳細は大能力カードの項で説明します。


3.獲得する能力カード

今回紹介する能力カードはおススメというわけではなく実際にプレイを重ねていく中で採用回数が多かった順です。Tier表としては一部のカードの評価は上下する可能性があります。

小能力カード
Tier S

暗くもつれた木々が採用率トップ。
他の能力カードとかなり水をあける。

「暗くもつれた木々」は手軽な防御カードとして重宝します。さらに2恐怖も与えるというオイシイ特典付き。「焼け落ちた森の影」も同様に強力に見えますが到達距離が限定的なので「暗くもつれた木々」に比べると採用タイミングは限られています。「危機妄想」「灼熱の悲運の幻視」は上記2枚に比べて少し採用頻度が低かったです。

Tier A

これまでの精霊では有効だった防御カードの採用も
恐怖を与える能力カードの次点となりがち。

「ダハンの習わしへの招き」はエレメント条件の達成も容易ですが、ダハンを増やして盤面を強化している分、恐怖を与える行動を取っていないのでゲームを進める力は案外低いです。「未知なるものの誘い」の対象の土地は侵略者がいないマスで、侵略者の排除が苦手なこの精霊にとってはエレメント供給をしてくれるものの、序盤のみ活躍するカードです。「微睡みの誘い」や「自然の回復力」といった防御カードは侵略者を盤面から排除する貴重なカードですが、これらも積極的に恐怖を生み出すわけではないので使用場面を考えることが必要です。荒廃を甘んじて受けてそれを倍返しするように圧倒的恐怖を叩きつけられるならば、防御をしないという選択をする場面は多くあります。荒廃トークンをあくまでもリソースとして捉えることが重要です。

Tier B

この精霊をプレイする前は「夜のとばりの狩り」が
エース級のカードになると思っていた。

これらのカードはエレメント供給をしつつ、能力も嚙み合っているように見えるのですが思いのほか利用頻度が低かったです。「亡霊と残り火の地」はどうせ荒廃を受けるのならばさらに恐怖を与える、という選択をした方が強力な場合が多いです。「夜のとばりの狩り」はダハンをそこまで利用する精霊でもないため効果がイマイチと感じます。「血の雨」は小能力で恐怖3を生み出す強力な効果ですが、月のエレメントを供給できないのが致命的です。

横向き許して…

1度だけ活躍したカードとして「日照り」を紹介します。町を3つ破壊するのですが、特殊ルールの影響で実際には破壊できずに押し出しをするのみとなります。ただし町を破壊しそうになった時には2恐怖を生み出すので、この能力カードだけで町3つ×2恐怖=6恐怖を生み出す能力に化けるのです。さらに押し出した先のマスで大能力「密林の飢え」などで破壊しようとすれば追加の恐怖を与えることも可能です。町コマが増えた場合におすすめの戦術です。

大能力カード

カードプレイ枚数が2枚であることと、初期能力カード「真夜中の夢の訪問」の使用などによって大能力カードの獲得タイミングが多いため、欲しい能力カードを獲得しにいきやすいです。

Tier S

どちらも獲得しないゲームはほとんど無い。

いずれも爆発的に恐怖を生み出して1マスの略奪を回避する能力に長けています。「恐ろしい悪夢」はプレイするもう1枚の能力カードが月のエレメントを供給していれば、精霊力の開放によって得られる月のエレメントと先天能力の効果でエレメント条件を容易に達成することができます。一方で「身のすくむような恐怖」は精霊力の開放によって任意のエレメント供給を得ている状態でプレイするもう1枚の能力カードが月と土のエレメントを供給している必要があるので条件達成のハードルが高い分、効果がハチャメチャに強力になります。初期能力カード「捕食性の悪夢」や小能力カード「暗くもつれた木々」と組み合わせるとエレメント条件が達成できます。

Tier A

「断固たる要求」が意外に重宝するカードと気づいた。

「密林の飢え」は対イングランド王国などのような大量の侵略者コマがある場合に特殊ルールと相まって爆発的な恐怖を生み出すことができます。エレメント条件を達成すると都市コマの破壊(実際には破壊しませんが)で5恐怖を生み出すのでゲームエンド級の能力です。「断固たる要求」はエレメント条件を達成できないので一時しのぎの防御20に見えがちですが、真骨頂は存在トークンを追加で1枚配置できることです。これにより精霊力の開放が進み、任意のエレメント供給そして「身のすくむような恐怖」へのリーチが早まります。「陽光の翼の包み込み」は中盤までだと活躍できるダハン移動+防御カードで割と重宝します。

存在トークンは島が荒廃すれば嫌でも破壊されている

「灼熱の再生」も1度だけ活躍したカードなのですが、敗北間近の侵略者盛りだくさんのマスにこのカードの効果を適用したことで町コマ複数を破壊した(してません)ことで多数の恐怖を与えて勝利をもぎ取りました。

4.ゲーム記録

荒廃トークンを敗北条件ぎりぎりまでなら受けてもいいことを学ぶのに最適な精霊だと思います。この精霊を使ったことで以前は荒廃を嫌ってプレイしていたため成績があまり良くなかった~炎のごとく揺らめく影~を再びプレイしてみたくなりました。
カードプレイ枚数が2枚とかなり縛られたプレイになるかと思いきや、精霊力の開放によるエレメント供給でむしろ狙った戦術を取りやすく、場当たり的ではなくしっかり戦略を練って戦える精霊という認識に変わりました。
何よりも恐怖レベルを上げて勝利を目指すプレイスタイルなため、恐怖カードの解決に救われる場面が多くて、それらも利用したプレイが新鮮でドラマチックな展開にわくわくしました。

こんな島の状態になっても勝利しています。
勝利した最終ラウンドは恐怖カードに助けられた。

ベストプレイ結果…65点

イングランド王国レベル6(難易度10) 島B テーマ無し

恐怖レベルすべて 荒廃した島(悪循環)

獲得カード:暗くもつれた木々、血の雨、飢えた大地の引きずりこみ、断固たる要求、密林の飢え、身のすくむような恐怖

5.その他の精霊の攻略記事

~炎のごとく揺らめく影~
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