アルルの丘 紅茶拡張 おすすめの動き
アルルの丘は2014年にウヴェ・ローゼンベルグさんによって生み出された1~2人用のワーカープレイスメントゲームで、その拡張である紅茶と交易は3人までのプレイを可能にした上に、ただでさえ選択肢が多い基本の動きをより広げる要素が加えられました。
はじめに
本記事ではソロプレイにおいて僕が考えた強い動きを2つ紹介したいと思います。あえてソロプレイと表記したのはアクションの縛りが強いためで、2人以上のプレイとなると潰されやすいです。建物に依存しない動きなのでアレンジを効かせるとより効果的でしょう。あくまでも参考程度にご覧いただければ幸いです。また、本記事は本作のルールを知っている方向けの所謂攻略記事になりますので未プレイの方に読んで頂いてもちんぷんかんぷんです。
1.運搬車&交易船ルート(2ラウンド)
1ラウンド目。木こりは紅茶を支払って4枚の丸太を得ます。食料雑貨商では馬を得ます。これと入植者によって得られる馬を合わせて3頭態勢を整えます。漁師は食料対策です。必須アクションは木こりのみです。
1ラウンド終了時の図。
2ラウンド目。丸太商人の4丸太と亜麻職工で綿を2つ揃えれば準備完了。船大工と荷車製造人で交易船と運搬車(および泥炭船)を作成します。このラウンドはすべてが必須アクションとなっています。
2ラウンド終了時の図。馬が繁殖するので息切れせずにプラウを作ったり2台目の運搬車に臨むことができます。図では1ラウンド目で得た皮を出荷したり3飯払って紅茶を輸入しています(食料は麦で支払います)。運搬車があれば町への出荷をすることで食料問題を解消させることができますし、交易船は資材の裏返しや資材の輸入を臨機応変にできます。縛りもきつく無いのでアレンジを効かせやすい戦略となっています。
2.動物繁殖ルート(4ラウンド)
こちらのルートはゲームの約半分のラウンドを使うので、後半でどれだけ得点行動をとれるかがカギになります。正直ネタルートと考えられても仕方ないかもしれませんが2頭ずつ動物が増える様は圧巻です。
1ラウンド目。2ラウンド終了時までに各動物を2頭ずつそろえることを目標とします。泥炭切り出し人のアクションの前に溝堀り人を紅茶を使って行いましょう。このアクションで1枚の沼を干上がらせます。これら2つのアクションは必須ですが、残り2つは堤防建設者(牛)、入植者、漁師、食料雑貨商(牛)から選べます。堤防、沼、食料、皮&麦の必要なものを選びましょう。
1ラウンド終了時。紅茶が1枚消費されているはずなので画像ではミスを犯しています。
2ラウンド目。牛商人と食料雑貨商のアクションで各動物が2頭ずつになるように獲得します。大工で牛用の小屋を作り、荷車製造人で小型運搬車(裏)を作成します。この運搬車、めっちゃ仕事します。このラウンドのアクションはすべて必須アクションです。
2ラウンド終了時。動物が1頭ずつ繁殖して各3頭になります。賑やかになってきましたね。4ラウンド目までの目標は小屋を馬屋に変えて動物を各1頭ずつ増やすことです。粘土を馬屋の材料とするため出荷しているのも重要なポイント。
3ラウンド目。食料対策と羊を増やす目的のための漁師と泥炭切り出し人は必須アクションです。残る2つのうち1つは堤防建設者か食料雑貨商で動物を1頭増やすことです。残り1アクションは好きなものをどうぞ。
3ラウンド終了時。運搬車で紅茶2枚を東フリジア茶に変換しておきます。これも重要なポイント。
4ラウンド目。食料雑貨商で3ラウンド目でに増やさなかった動物を1頭増やします。建築資材商人を模倣を使うことで2回行うとレンガを2枚手に入れられます。最後は大工を東フリジア茶を2枚使って馬屋を2件建てましょう。このラウンドのすべてが必須アクションです。
4ラウンド終了時。馬屋に4頭入った馬と牛、溝が通った平地2か所で羊が、それぞれ2頭ずつ繁殖します。建築資材商人2回分で丸太か粘土を好きな組み合わせで2枚得られますが建物との相談ですね。運搬車がないので食料事情が苦しいです。どちらかというと春のラウンドで屠殺や皮なめし職人のアクションを行いたいのですが次に待ち受けるのは秋のラウンド。残りラウンドも少ないので動物をうまく使ってあげる必要があります。
おわりに
アルルの丘はアグリコラを始めとする様々なワーカープレイスメントゲームに比べるとかなり食料事情は緩く、手元の箱庭作成の手順のようなものがありません。アグリコラなら食料事情を整えるために木材を集めたり畑を耕したりとやらなければならないことが山積みですが、アルルの丘は基本的にどのアクションを取ってもジリ貧に陥ることはありません。だからこそ研究のし甲斐があると僕は思っています。今回紹介した2つのルートは建物に頼らない動きですが、少し建物の力を絡めるだけで方向性を変えることもできます。特に運搬車・交易船ルートは1ラウンド目の必須アクションが木こりだけなので可能性は無限大です。
プレイの対応人数が狭いのでなかなかプレイの機会がないかもしれませんが、懐の広いゲームになっていて飽きません。ぜひソロプレイしてみませんか?