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3/7 ドラえもんとそのポケットが分かれていること

最近汗や涙によるデトックスを勧められ、映画などを見ています。
しかし恋愛がどうこうは眩しすぎてかえってフラストレーションが溜まるため、少年漫画や友情ものにジャンルを絞っています。

最近プライムビデオでドラえもんの全映画が見られると知り、さっそくいくつか見ています。
その中で感じたことを、今日は書こうと思います。

作品全体はいわゆる「のぶ代ドラえもん」の後期らしい内容で、それに対する良し悪しの評価は控えます。
気になったというか気付いたのは、ドラえもんがロボットとして持っているであろう機能を持っていないことです。


作中で動物型ロボットに、「西はどっち?」と聞く場面がありました。
今の(現実の)ロボットの延長線上で考えると、方位磁針の機能はドラえもんに備わっているように思えます。
実際ドラえもん自身の機能は多くなく、機械的な機能のほとんどはポケットに一任している。
誰が、と言えば藤子先生なのでしょうが、やはり意図はあると思います。


方位磁針は一例だとしても、ロボット自身に様々な便利機能をつけようとするのはたぶん自然なことです。
今はスマートフォンなどに表れていますが、当時でもたとえば「飛ぶ」とか「早く動く」といった機能は付け足そうと思えば付け足せたはずです(ドラえもんがかすかに浮いている、という設定はあったと思いますが)。あるいは有効活用させられたと思います。

しかし実際は他の四人と同じように道具を使って飛び、移動する。
重視している点が機能性ではなく、機能性はポケットに一任している。
たぶん重視しているのは、行動を共にすることで見えてくる友情とか人間らしさだと感じます。
食事をしたり、眠ったりするのも同様の理由からだと思います。

視聴者にとっての親しみやすさというよりは、どこに重点を置くか。
ドラえもんという作品全体の優しさを鑑みると、個人的にはそう思えます。


私は工学系の人間ではないので何も語れませんが、たぶん今後のロボットが目指すところに機能性は必須だと思います。
また物語の都合を考えると、通常は現実において友情を目的にする必要はない。単に強調点を明確にするためにドラえもんとポケットの機能を分けたと考えることもできます。

ただ私としては、そういった創作における技術というよりは、藤子先生の目指した方向に万能ロボットはいなかったのだと思います。
ドラえもんとのび太が対等であること。
優れた計算力や知性を発揮することもあまりなく、苦手もあり、好物もある。要は人間として描いていたことに、ドラえもんという作品全体と同じ温もりを感じます。


今回は以上です。
考えてみれば痛み以外について書いたのは初めてという気がします。
読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ありがとうございますm(_ _)m

#闘病記 #映画ドラえもん #のび太とロボット王国 #プライムビデオ

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