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【臨月】自然分娩(ソフロロジー式)を選んだ理由と対策

正産期に入りました
(正産期:妊娠37週0日〜41週6日までで、この間に出産するのが望ましいとされる)


あっという間の妊娠生活で、つい最近、夫に「あと3ヶ月で予定日だよ!」って話した気がするのに、もういつ産まれてもいいなんて心の整理ができていない。


(出産間近になり準備したことについてはこちら)


まだまだ胎動が激しくて下の方に降りてきている感じもしないから、しばらくは産まれないと予想してるけど、いよいよ正産期に入ったという事実に緊張している。

それは赤ちゃんに会えるっていうのもあるけど、その前に必ず訪れる陣痛がとにかく怖すぎて!!

今回が二度目の出産になる経産婦なので、一度経験している分もっと落ち着いてても良さそうだけど、陣痛のあの強烈な痛みを知っているだけに、怖くて仕方ないのが本音。


そんなに怖いなら無痛分娩を検討したら?と思われるかもしれないけど、分娩予約をしている産院では無痛分娩を扱っていないのです。


ちなみに1人目もこの産院で産んだのだけれど、1人目の時にどうしてここを選んだのかというと、
①老舗で定評があって人気
②設備が最新
③診察室も入院する個室も綺麗
④市民病院や大学病院との連携がスムーズ
⑤料理が美味しい
⑥分娩費用が高くない
⑦実家から近い
というのが理由。


この産院はソフロロジー式(簡単にいうと音楽を聴いたりリラックスして行う分娩法で、呼吸はゆっくり息を吐いて分娩時もいきまない)を採用していて、無痛分娩は扱っていないけれど、1人目のときは自然分娩で産みたかったから、その点はどうでもよくて。

無痛分娩って人気だし、里帰り前まで通っていた産院や友人は無痛分娩を推していたけれど、そのときは2人目を産めるかわからなかったから、「だったら一度は自然分娩を体験したい!」って思ったんだよね。
単純に、陣痛っていうのがどんな痛みなのか知りたかった

確か小学生の頃だったと思うんだけど、「出産ってめちゃくちゃ痛いらしい!」と友人間で噂されていて、「“鼻からスイカ”ってどんな痛みなのよ!?」とイメージが湧かず、それからずっと気になっていたから。
大人になり、先に出産を経験した友人達から体験話を聞く機会が増えても、「経験したことがない痛みとしか言いようがない!」という感じでピンとこなくて、ずっと未知なる存在で。
だから一度は体験したくて、無痛分娩と自然分娩のどちらかしか体験できないのなら、自然分娩の方が興味あるって思った。


そんなわけで、1人目の妊娠中は未知の痛みになんならちょっとワクワクしていて、夫に「怖くないの?」と聞かれても「あんまり怖くない。むしろどんな痛みかちょっと楽しみ」なんて答えたりしてて。



でも、実際に陣痛がきたらね、これがもう壮絶だったんですね。



陣痛の間は、機械をつけて子宮収縮の程度を計測するんだけど、波形の山がくる度に「来る!! 来る!!!」と怖すぎて。
痛みで眠れないし、お菓子すら食べられないし、「いつまで続くの?」、「これからもっと痛くなるの?」って、途中からもはや内心パニックに陥ってた気がする。
声を出したら恥ずかしいという思いがあって叫んだりはしなかったけど、静かにプルプル震えていて。

最後の方は小さく呻いていたし、ソフロロジー式の肝心な呼吸法は全然うまくできなかったな。


分娩室では、赤ちゃんの頭が見えてからも「もっとゆっくり息を吐いて!」「長く吐いて!」「いきんじゃダメ!」って何回も言われたし、助産師さんだけじゃなく横に付き添ってる夫までも「ふぅーーーーーーーー」って一緒に呼吸してきたんだけど(そのときは余裕がなくて夫のことは無視したけど、分娩後に思い出して笑った(笑))、全然上手にできなくて。
だって痛いんだもの。息吐くことさえ痛すぎて。


結局産まれるまで27時間半もかかり、赤ちゃんがつるんっと出た瞬間は、泣き声が聞こえた安堵感はもちろんあるものの、とにかく「終わった……!!」っていう痛みからの開放感がすごかった(娘よ、ごめん)。


達成感と爽快感が強かったから、「赤ちゃんの顔見たら泣いちゃうかも……!」っていう出産前の予想に反して、実際は涙なんて一滴も出ずに、「よく産まれてきたねー!赤ちゃんも私もお疲れ!!」って笑顔が出る感じだった。
だから分娩直後の家族写真は、夫も私もニコニコ笑顔(夫も夜中じゅう付き添ってくれていたから疲れていただろうし、達成感があったと思う)。



そして、カンガルーケア中に「もし2人目を産むときはまた絶対ここで産みたい!!」って強く思ったんだ。
だって、陣痛と分娩を担当してくださった助産師さんがものすごく優しくて頼り甲斐もあって、あの苦しい陣痛中も心強くて、だからこそ素敵なお産になったと思うから。
その後の五日間の入院生活もとても快適だったし(入院中のフォローはもちろんのこと、個室がホテルみたいに綺麗で、エステが無料で受けられたり料理が美味しいっていうのもすごく大きかった)、退院する時もその思いは変わってなくて。


だから今回もこの産院で産みたくて、迷うことなく分娩予約をしたけれど、一点、前回の入院中に晩ご飯を食べながら、「陣痛めちゃくちゃ痛いじゃん!次は無痛分娩か和痛分娩がいいなぁー……」って思ったのも確かで(笑)

もしどちらも選べるなら無痛分娩でお願いしてたけど、ここでは自然分娩しか扱っていないので仕方ない(前回のお産体験が良すぎて、産院を変える選択肢はなかった)。
だから、今回はとにかく真面目に!!呼吸法を練習して臨まなくちゃ。



経産婦の方が、一度産道が開いている分、分娩時間が短いと聞くので、今回はそこにも期待してる。
一度経験していて痛みのピークがわかっているから、「どこまで痛くなるの……」っていう未知のものに対する恐怖感も少ないような気がするし、体感時間も短く思えるんじゃないかな、とか……。
このご時世で夫の立会いができないので、1人の分、痛みに耐えやすいかもしれない、とか……(夫がいると甘えてしまうのかどうしても気持ちが弱くなる)。
あと、もう正産期に入ったので、陣痛の痛みを和らげると言われているラズベリーリーフティーも飲み始めようかなと思ってる(子宮収縮を促すのである時期までは飲んではだめ)。
陣痛を和らげてくれるものなら何でも試したい気持ち(呼吸法の練習をしてくださいってね(笑))。


あぁ、それでもやっぱりあの陣痛を思うと怖いよ。


よく「陣痛の痛みは忘れるものだから」って言われるけど、私はめちゃくちゃ覚えてる!!
ちなみに、小学生の頃に聞いた“鼻からスイカ”は今でもよくわからない。
私は、腰を思いっきりハンマーで殴られ続けて、腰の骨が砕け散るような痛みでした。でも、こうやって文章にすると「いや、腰だけじゃない!例えようがない痛み!」としか言えないような気もする。


またあの痛みを経験するのね、と思うと怖いけど、娘を見ていると、「耐えた先にこんな可愛い我が子に会えるんだ!」「幸せが待ってるんだ!」とも思える。



世の中のお母さんみんな尊敬するよ。自分の母や祖母も含めて。
出産も育児も、本当にすごいこと。


そして、分娩を終えたら、赤ちゃんだけでなく自分のことも「よく頑張った!」と思いっきり褒めてやるつもりだよ。
昔から多くの人が経験してきたことだから、とか関係ない。
私にとってはスペシャルな出来事に違いないから。
分娩した日に使うSK IIのマスク蒸気でアイマスクは既に入院バッグに入れた。翌日からは母子同室になるので、「母」といえど分娩した日だけはゆるゆるあまあまの自分でいきます。


4人家族になるまで、あと少し。


いきなり弟がやってくる娘と、今のうちにたくさん遊ぼう。
どんなお姉ちゃんになるんだろう?って、すごく楽しみ。

少し目を離す間にどんどんできることが増えていく娘の成長を、見逃すことのないように、可愛いその小さな姿をたくさん見ておかなくちゃ。






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射空かもめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。