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ISO9001とISO14001の同時取得で抑えたい3つのポイントー複数規格の取得に向けてー

ISO9001、ISO14001を取得する考えがある中で「まずはISO9001から取得する」というお声をしばしば耳にします。複数規格を取得する際、先にISO9001を取ったほうがいいのか?それとも同時に取得したほうがいいのか?費用面を軸に3つのポイントで解説していこうと思います。

先日営業から「まずはISO9001から取得する」という声が多いと聞いたときにツイートしたので、せっかくなのでちゃんと書こうと思いました。

ということでお疲れ様です!週3-4でサウナに通うサウナ好き、おすすめサウナは御徒町「スパリゾートプレジデント」の太郎@ISOプロです。
先日、営業から複数規格を取得検討していても「まずはISO9001」という企業様が多いという話を聞き、noteでまとめようと思い筆をとった次第です。

結論から申し上げると同時取得のほうが良いと考えています。
理由は費用を抑えられる点にあります。
では詳しく書いていきます。

各ISO規格をざっくり解説

まずはISO規格をざっくり説明します。

<ISO9001とは>

ISO9001は顧客満足度を継続的に改善していく仕組みの国際規格です。
品質マネジメントシステム(QMS)という単語も聞いたことがあるかもしれません。

詳しくはISOプロのサイトでも解説しているので、気になる方はぜひご確認ください!
【ISO9001入門】認証取得のキホンと規格要求事項を徹底解説

<ISO14001とは>

ISO14001は企業を取り巻く“環境”リスクの低減に向け継続的に改善していく仕組みの国際規格です。
環境マネジメントシステム(EMS)と呼ばれることもあります。

【ISO14001入門】認証取得のキホンと規格要求事項を徹底解説

国際的な基準に則って企業や製品・サービスを継続的に良くして行こう!というのがISOのマネジメントシステム規格です。

複数規格を取得される企業様の主な取得理由としては、公共工事を請け負う際に必要な経営事項審査で加点対象となったり、官公庁の入札条件になっているので応札できたりというのが多い印象です。
「会社の売り上げを拡大する」ことを目的にしていることが多いと言えると思います。

経営事項審査の加点についてはこちらでもまとめています。

公共工事を請け負う時の経営事項審査とISOについて詳しく解説します


複数規格の同時取得のメリットは?

さて最初の話に戻ります。
ISO9001、ISO14001を同時取得するメリットについてお話していきます。
ちなみにISO27001(情報セキュリティ)、ISO45001(労働安全衛生)なども同時取得できます。5年後10年後を見据えて、必要な規格を選ぶ経営判断が必要となります。

複数規格の取得を検討している中で、「まずはISO9001を取得して、そのあとISO14001を取得しよう」というのは、お勧めしません。

単純に費用が高くつくためです。

<審査費用が抑えられる>
ISO9001やISO14001の取得に避けて通れない“審査費用”は何で決まるか?
審査費用は主に審査に掛かる工数で決まります。

ISO9001を最初に取得して、そのあとにISO14001を取得するとそれぞれで審査が発生します。単純に工数は倍となります。

同時に取得することで、審査をまとめて受けることができます。分けて受けるより工数は掛からないので、費用を抑えられるイメージです。
審査機関にもよりますが、1規格の審査費用の1.6-1.8倍程度が目安になります。

作業が被っている別々の業務も、一緒にやれば短時間で片付けられますよね。基本の考え方は一緒かなと思います。

<マニュアルがまとめられる>

審査費用が抑えられる以外にもマニュアルがスリムになることもメリットです。
ISO9001とISO14001には共通の項目が存在するので、統合したマニュアルを作ることができます。
ISO9001を先に作って、あとからISO14001を取った場合、既存のマニュアルを組みなおすことになるので結構大変だったりします。
かと言って、新しくISO14001用のマニュアルを作成するとマニュアルが2つ存在することになり、ボリュームが増えて管理の負担が増えてしまいます。

そのため複数規格の取得を考えているなら、最初の段階で統合したマニュアルを作成したほうが負担は少なく、スリムなマニュアルが作れます。

既存のものを作り替えるより、0ベースで作った方が楽だったりしますよね。

契約書を作り替えるとかであれば、既存のものに修正を入れたほうが早いかもしれません。

ただ僕はエクセルのマクロを組むことがあるのですが、人が作ったコードの内容を紐解きながら変数などを追いかけ理解しながら組むより、自分で組んだ方がやっぱり楽だなと思います。ISOのマニュアルはこちらに近いかなという印象です。

※共通する項目については少し専門的な話となりますが、近年の規格改訂でMSS(マネジメントシステム規格)共通テキストが採用され、メジャー規格(ISO9001、ISO14001、ISO27001、ISO45001など)の要求事項の大枠が統一されています。その関係もあって、マニュアルの統一はしやすくなっていたりしています。

全てのマネジメントシステムの基本!「MSS共通テキスト」とは

<コンサルティング費用も抑えられる>
コンサルタントに依頼する場合は、コンサルタント費用も抑えられることが多いです。
考え方は先ほどの審査費用と同様の考え方で、マニュアル作成などの工数が単純に削減できるところなどが挙げられます。

ヒアリングも同時取得なら1回で済みますが、別々だと複数回に渡ります。
ISOプロでも複数規格取得の場合は、割引対応など行っています。他社様でもそういったところを多く目にします。

まとめ

ISO9001とISO14001の複数規格をお考えでしたら、費用面だけみても同時取得をお勧めします。審査費用やコンサルティング費用は実際に掛かる工数に拠るところが大きく、同時取得であればまとめてできるので工数を抑えられる=費用を抑えられるためです。

ゆくゆく複数規格の取得を予定している方は、ぜひ同時取得をご検討ください!

またISOプロでは、もちろん同時取得も対応しています。
すでにISO9001など取得済みで、取得予定のISO14001と統合したい…というお声にも対応できます!ご興味ございましたら、ぜひ下記からご相談ください。

サポート導入資料

今回のnoteは普段よりISO色が強かったかもしれません。ISOプロのサイトにアップしたほうが良い内容だったかもしれません笑・・・が想いを止められませんでした。

お読みくださりありがとうございました!

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