斷 章
宗教です 科學です
智慧が星空のどのあたりを占めるかです
夜がどんなに明けていくかです
─── 齒車色の 空氣の 底 です
ああ カーム 夜 さわさわ
眞夜中の道路に死んでいる
このばかばかしいほどの化け物めは
トラクターです 鐵の屑です
これを拜むか 拜まぬかです
宗教です 科學です
強いのは 石 土色の 顔
それらがほんとに動き出す時です
宗教が何です 科學が何です
人間の知慧のなれの果てです
ぽむぽむぽむぽむけむをあげてる
あの火の山の靜けさがね はがゆい ───
詩誌『駱駝』8号(1951年6月)
詩集『浮き灯台』(1951年11月*ユリイカ刊)
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あの大自然は火と燃えながらも、静か。
人間は-----?!
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