12/5 【F】Fからはじまるある企業のサイトが気になる - 6日目
※Image by LOOSE AI
文章を書く習慣を取り戻したくて、ABCを頭文字にしたエッセイを11/30から毎日書いています。（予約投稿の場合もあります）
アルファベット26文字をタイトルの頭文字にしたエッセイを書きます、と言って最初に困ったのが「F」だった。
だって、Fってあいうえお50音の外の音でしょう。
「はひふへほ」は「H」が待ってるので必然ここではふぁ、ふぃ、ふぇ、ふぉを選ぶべきなんだけども、そんな発音の単語、そうそう思い浮かばないですよねぇ。
……「ファミコン」、「ファンタジー」、「ファルコン」、「フィンランド」、「フィッシュ」、「フィリップス」、「フェンディ」、「フェラーリ」、「フェラガモ」、「フォント」、「フォーリンラブ」……
えー、前言を撤回いたします。
単語は……まぁ、思い浮かびますね。
いやでも待ってください。
どうもFの単語に書きたいテーマがは結びつかないんですよ。
ほら例えば「フェ」のつく単語を見てみてください。
フェンディ、フェラーリ、フェラガモと、やたら高級ブランドばかり。
これまで全くご縁がなかった単語です。
これでは何も書きようがないじゃないですか。
……などと言い訳しようとしたものの、もう少し考えてみると、「フェスティバル」だとか「フェイント」「フェルトペン」「フェイク動画」「フェードイン」「フェルミ推定」「フェイスブック」高級では無い単語も思い当たった。
この辺の言葉なら書けそうな気もする。
うーむむむ。
などと書いていたところで、そういえば先日、たまたまFに関する発見があったのを思い出した。
全くこれまで出てきた単語には関係ないが、こっちの話を書こうと思う。
あまりにもネタが思いつかなくて文体まで変わっていたが、いつもの文体に戻します。
みなさん、「ファーストリテイリング」という会社をご存じだろうか。いや、もし、この社名をご存知なくても「ユニクロ」「GU」ならほとんどの方がご存知だと思う。
売上高は兆を超える、日本を代表するアパレル企業だ。
さて、もしよかったら、そんなファーストリテイリング社のコーポレートサイトを見てほしい。
ユニクロやGUのブランドサイトでは無い。
企業情報が載っているサイトの方である。
正直、とても驚いた。
スマホで見るとわかりにくいと思うのでできればパソコンで見ていただきたい。
キャプチャをこちらに貼ります。
さて、みていただいてわかる通り、ウェブサイトの見た目がレガシーなのだ。00年代に流行った形式だ。
例を挙げると、
・横にスクロールする「お知らせ」の１行テキスト。
・「RSS」の文字。
・横幅最大値が1024px。
私は2000年代からWeb制作をしてきた人間だが、思わず「な、懐かしい…！」と言ってしまった。
最近はほとんど見なくなったデザインだ。
そして、極め付けに、マークアップは「XHTML」だった。
（これがどれくらいの驚きかというと、鉄筋コンクリート造が主流の現代であえて藁で作ってるような感じ）
先ほども書いたが、ブランドサイトであるユニクロや、GU、ファーストリテイリング社の採用サイトは、動画やマイクロインタラクションなどリッチなコンテンツを含むいわゆる「今風」のデザインである。
コーポレートサイトだけこのデザインという、ギャップが凄まじい。
Webでざっと調べて見たものの、どうしてこのようなレガシーなデザインを採用しているのかを調べることはできなかった。
（もし調べているサイトなどがあれば教えてほしい）
他の人の意見を見たくてXで「ファーストリテイリング ウェブサイト」で検索してみた。
すると、毎年数人のWebデザイナーに衝撃を与えていることがわかった。
Xの情報を総合すると、以下のようになる。
2006年から大枠のデザインは変わっていない
当初横幅は780pxだった→現在は1024pxに
レスポンシブ（スマホ用デザインへの変換）非対応→2020年ごろ対応
FLASHを使用したアニメーション→2020年ごろCSSアニメーションに対応
どうやら最低限、必要な情報は必要な人へ届くように更新はされているらしい。
Xで何人かが言っていたのだが、消費者が触れる部分は「今風」にしているところを見ると、「企業サイトはこうであるべきである」という「強い意思」を感じる……。
実際のところ、企業サイトは登記上の会社情報が参照できれば良いのかもしれない。リッチな見た目にしなくても、売上高１兆円なのだ。
我々はウェブサイトの流行に踊らされて、不必要に企業情報を過度に装飾しすぎてはいなかっただろうか……。
なんだかちょっと考えさせられてしまった。
