12/25【Z】ZeroからZへ - 26日目
2024年のM-1グランプリで2年連続の優勝を果たした漫才コンビ「令和ロマン」。2年連続で、尚且つトップバッターからの優勝ということで大変話題になりました。
そんな彼らのファーストステージ最初の一言は「終わらせましょう!」でした。
この言葉すごくいろんな意味を含んでいるように思います。
区切りをつける、歴史を塗り替える、解放される、殿堂入りする…なんにせよ令和ロマンの覚悟の一言ですよね。二番手、三番手のコンビもこの「終わらせましょう」を擦っていて、それはそれで面白かったんですが、令和ロマンが発するこの言葉の「重さと面白さ」には勝てないなと思ってみてました。
そんなわけで、この #26文字のアドベントカレンダー も本日最終日。最終日にちなんで「終わり」と「始まり」について考えてみようと思います。
今日のアルファベット「Z」というのは終わりと始まり両方を兼ね備えている不思議な文字だと思います。
始まりとも言える「Zero」の頭文字でありつつ、アルファベットの最後の文字でもある。
80年代生まれくらいの世代にしてみるとZといえばドラゴンボールのアニメのタイトルについていたものを思い出す人も多いのではないでしょうか。当時、ゴールデンタイムに放映されていたアニメで、同世代の人なら「一度も見たことない」という人はいない気がします。
そんなドラゴンボールのZがなぜZなのかはWikipediaによると以下のように説明されていました。
作者が終わらせたくてつけたというのですから驚きですよね。しかもその意図から外れて今もなお新作が作られています。
作者の手を離れ、意図からも離れ拡大し、終わらないコンテンツとなった漫画作品。奇しくも今年は鳥山明先生が亡くなった年でもあります。
そう考えるとZといつよは「終わらないことの始まり」のようにも感じられます。
そういえば近年映画では「Z映画」という言葉がゾンビ映画を指すことも多くなってきました。「ワールドウォーZ」「Z ゼット 果てなき希望」など、Zがタイトルにつくゾンビ映画も数多くあるようです。
ゾンビというと「終われない(死ねない)」ことが特徴ですね。
Zといえば水木一郎さんを思い浮かべる方も多いと思います。「マジンガーZ」の主題歌など数多くの熱いアニソンを歌った「アニソン界の帝王」です。「ゼーット!」の掛け声と赤いマフラーがトレードマークで、響く低音は唯一無二でした。2022年の12月に74歳で亡くなられましたがその4ヶ月前まで闘病しながらもレコーディングをされていたそうです。
最近自分の年齢が上がってきたこともあり、有名人や芸能人の訃報に際して「えっ小さい頃からあんなにテレビでよく見ていたのに」と驚くことが増えました。これまではニュースで見ていた訃報はあくまで「歴史上の偉人」のような自分の生きている年代とは隔絶した存在の死だったのに、グッと身近になってきたと感じます。
生と死を身近に感じた時、過去と未来を繋ぐ役割を与えられたように感じることがあります。
ただそれが懐古主義にならないように、きちんと未来に進めるように、そういうバランス感覚も大事になってきているとも思います。
女性の厄年は19歳、33歳、37歳、61歳で、30代の間に2回厄年があります。前厄後厄も考えると32歳から38歳までほとんど毎年厄年です。
はじめて厄払いに行った際、神主さんから「厄年は単に運が悪い歳ということではなく、神から役を与えられる歳ということでもある。これまでになかった責任を負うこともあるからこそついてないなどと感じることもあるが、与えられた役割を覚悟を持って全うするのがよい」という話を聞きました。
実際に、32-38歳のあたりに、ちょうど子どもが生まれ、祖父母が亡くなり、親が病気になったりといろいろありました。
生と死の間で、自分はどこまで生きて何をすべきなんだろうということを考えさせられる期間だったとも思います。
さて、 #26文字のアドベントカレンダー と題してアルファベット26文字を頭文字にした26本のエッセイを書いてきました。正直完走できるかどうか自分でもわからないまま見切り発車で始めてました。
時間制限がある中で書くと普段から考えているところ、ずっと好きだったことの話が溢れ出てくるものだなと自分でも驚きました。
興味関心があっちゃこっちゃしていて「こんなこといきなり熱く語られても…」と思わせてしまっていたらごめんなさい。
ただ、今回のこの企画では今の自分の興味関心がそのまま形になったアドベントカレンダーになったと思っています。こちらを投稿したら一応完走という形になります。
26日間の長い間、お付き合いいただきありがとうございました!どの話が一番好きだったかなど、感想いただけるととてもうれしいです。
また、文章を書く感覚も少し取り戻せたので、来年はもっといろいろ書いて行こうと思います。
それでは皆様良いお年をお迎えください!
(といいつつ、もうちょっとつづくかも?)