見出し画像

10/20【U】占いについてかなり熱く語る(4178文字あるよ) - 21日目

 「今日の占いカウントダウン〜♪」で始まる、テレビの占いを見てる人は多いと思う。生まれた月の星座によって今日の運勢とラッキーアイテムが紹介されるフジテレビ系ニュース番組「めざましテレビ」の人気コーナーだ。

あれ不思議に思ったことはありませんか。

世の中の人間を生まれた月によって12種類に分類して、その日の運勢をランクづけする。1位だとちょっと嬉しくて、12位だとちょっと悲しい。
そもそも「ラッキーアイテム:羽付き餃子」ってどっから出てきたんだよ、って思いますよね。

私も思ってたんです。

占い師を自称する方による妄想や、デタラメなんじゃないか。
そう思ったんですが、そう断じる根拠がなくて。
なぜなら「今日の占いカウントダウン」、たまにちょっと当たってる気がする時ありますよね。
よくそれは「バーナム効果」のせいだといわれます。
誰にでも当てはまるような曖昧な言葉を「自分だけ」と感じさせてしまう効果のことです。

それにしても、やっぱり自分だけあたってる気がする。

そう思った20代の私は、「あんなもんデタラメだ!」って根拠のない誹謗中傷を言うのではなく納得いくまで勉強してみようと思いました。

そもそも以前にも書いた通り、私は魔法を使いたかった人間です。

魔法の前にまずはいっちょ占いも学んでみるか、という軽い気持ちで手を出しました。それがこちらの本です。ドン!

日本国内における占星術の大家、鏡リュウジさんによる初心者向けの西洋占星術の入門書です。この画像は新装版なんですが、一個前の旧版が出てすぐ買いました。

こちらで学んだ上で、私が思うのはそもそも「占い(特に占星術)」は天体の動きの解釈であって、「未来予知」ではないんですよね。

誰にでもわかるようにキャッチーにして行った結果、星の動きを占い師がどう解釈したのかという部分が削ぎ落とされて「11位は乙女座のあなた!余計なことを言って周りから白い目で見られてしまうかも…発言は慎重に!ラッキーアイテムはボーダーの上着」となって、「いや、なんで乙女座みんなボーダーの上着着なきゃならないんだよ!」となってしまうんだと思います。

西洋占星術というものについて私の理解を順を追って説明していきます。
まず、西洋占星術において、地球を中心として考えた時に、太陽の通り道にある12の星座(黄道12星座)がある方角に部屋があると考えます。


基本的に星座というのは季節によって出てくる時間は違うものの並び順はいつも変わりません。
しかし、太陽系の惑星はその星座の間を日によってくるくると違う場所で「惑っている」ように出てきます。(この辺りのことはチ。の漫画など読んでもらった方がわかりやすいと思います)
つまり、地球時間の「何年何月何日」に、どの星座の部屋に、どの惑星が入っているように見えるのかが違ってくるわけですね。

この、星座と惑星の配置表のことを「ホロスコープ」と呼びます。
そして、よく簡易的な星占いで言われる「あなたは何月何日生まれだから何座ね」というのは、生まれた日に「太陽」がどの星座の部屋にいたのかということを表しています。

で、ここからがちょっと「占い」感が出てくるのですが、太陽系の惑星にはそれぞれ役割が決められています。
例えばホロスコープで人を鑑定する場合、各惑星は人の以下のような部分を表すということになっています(ここの解釈には流派(?)によって差があるのでざっくりふ〜んこんな感じか〜とみてもらえればよいです)。

太陽→外部から見た基本的な性格
月→内面
水星→知性とコミュニケーション
金星→趣味と美意識
火星→情熱と闘い
木星→吉兆
土星→トラブル
天王星→改革、変化
海王星→無意識
冥王星→隠れた力

そして、それぞれの星座には性質が与えられています。
ただ、その性質が、「陰陽」「価値観」「行動パターン」の3つの性質を、それぞれ複雑に絡まって持っていて、詳しく説明しようとすると長くなるので、よく知りたい方はこちらのサイトを見てみてください。

……とまあ、西洋占星術というのはざっくりこう言った類のものなんです。
1行でまとめるなら『地球から見える惑星の位置は、時間で一意に固定されるので、生まれた時間の星の配置が運命に影響を与える』という考え方ですね。

この文章、『地球から見える惑星の位置は時間で一意に固定される』と言う部分は割と科学的なんですが、『生まれた時間の星の配置が運命に影響を与える』という部分は惑星と星座に与えられた役割も性質もとても根拠があるとは言えなさそうなので、スピリチュアルな感じがしてしまいますよね。

ただ、一方で。
遠く離れた星に起きたことも、地球に影響を与えることがあるんだそうです。先日ドキュメンタリー番組で見たところによると、13億光年離れたブラックホール同士の衝突の重力波は地球まで届くんだそうです。
ちなみに日本にはその重力波を観測するための装置があります。

大型低温重力波望遠鏡KAGRA
https://www.nao.ac.jp/research/telescope/kagra.html

※2024年元日の能登地震で被災をしています

それを見た自分が、当時思ったことはこちら。

13億光年離れていても何かが届くというのに、地球から太陽までは0.00001581光年…時間にして8分くらいだそうなので、太陽系の惑星の配置が何か人に影響するんじゃないかというのも、なんとなくあるんじゃないかなと思ってしまったりします。

だってたとえば、学校の教室で、誰と席が近いのかによって学校の感じ方って大きく変わりますよね。そういうことが惑星レベルで起きてても不思議じゃないなって、個人的には思うんです。(とはいえ、100%絶対あるとも言えないとは思ってますが…笑)

さてここまでだいぶ長く話してきてしまったんですが、お待ちかねのホロスコープ鑑定タイムに入ろう思います。(そんなこと言ってたっけ)

実は私のホロスコープちょっと特殊なんですよ。
お見せしますね。

ARI占星学総合研究所のWebサイトで作成しました

ちなみにホロスコープ作るのはゴイスネットさんもおすすめです。作って見たくなった方は是非どうぞ!

左の方に♍️ミリリットルみたいな記号があるのですが、これが乙女座の記号です。それから下の方にある♐️矢印に線が一本追加されてる記号が射手座です。

乙女座に、太陽、月、水星、金星が、射手座に火星、天王星、海王星が入っています。こんな風に一部の星座に惑星が固まってるのって割と珍しいらしいです。

乙女座というのは、どちらかというと内向的、物事を柔軟にとらえるが根は堅実というタイプ。
射手座は外交的で、情熱的で後先考えず変化をしていきたいタイプ。
この二つ対照的です。

太陽・月・水星・金星の役割で考えると周囲の評価も、自己認識も、コミュニケーションも、趣味も、乙女座的などちらかというと内向的で柔軟であり、堅実なのに、「これやるぞ!変わるぞ!!」と思い立ったとたん突然外交的になり後先考えずに勝手に変わっていくタイプだと言えるでしょう。

しかもこれがコミュニケーションを意味する双子座のドラゴンヘッドとTスクエアを形成しているので、人との会話や関わりによって堅実で内向的な自分と情熱的に変革したい自分がグラグラと不安定に入れ替わるような様相を成していると捉えています。

で、その鑑定が自分の人生と割とドンピシャに思っているんですよね。
「身内だけで平和に過ごしたい」と思っている自分がベースにありつつ、「やるぞ!」と急に色んな人と関わり合って何かやろうとしたかと思うと、それが人とのコミュニケーションで入れ替わったり。
コミュニケーションという意味ではSNSで発信し始めてからは特にこの感覚が顕著になったなと思っています。

こんな感じで、占いって未来を知るよりはこれまでの答え合わせに使うというのも良いと思うんですよね。自分を知るために、よく性格診断テストなんかも使われていますが過去数百年研究されてきた天体の解釈を使うというのも面白いですよ。

そしてこれが大事だと思うんですが、占いは未来を決めるものでもなんでもなく、本当にただの「解釈」なんです。当たったとか外れたとかではなく、過去や今がどうだったのかを解釈するためのツールだと思っています。だから「当たらないから嫌い」「当たるから依存する」というのはそもそも使い方を間違えてるなぁ思ってます。

あ、そうそう。
冒頭の毎日の星座占いはどうやってできているかという話も最後にしておきますね。

あれはホロスコープを見て、なんの星座になんの惑星が入っているかで出してると思います。
人によって解釈が異なるので一概には言えませんが例えば試練や戦いを意味する土星や火星が入っている星座はランクを低く拡大や幸運を意味する木星や金星が入っている星座はランクを高く出したりしているようです

そして、ラッキーアイテムについては、説明は省きましたが、惑星・星座には役割と性質以外にも色や味覚、嗅覚に関するキーワードも割り振られていたりするので、例えば「黄色、さわやか」なんてキーワードが重なったら「レモン味のもの」というような形で占い師の方が「解釈」をして発表されているんじゃないかなと思っています。

そう言えば、最近はしいたけ占いさん石井ゆかりさんのように、各星座の1年間の運勢について、物語のような、エッセイのような形で出している方がいますよね。
あれは、一年分の星の動きを見て解釈して、その解釈を文章にしているわけですよ。ほんの一口ホロスコープの読み方を齧っただけの人間からするとまるでメロディを聞いただけで、一本の映画つくるみたいな感じに見えます。
1日分だけだって、ホロスコープの鑑定って見なきゃいけないことが多すぎてすごい疲れるんですが(特に素人は各星座の性質がちゃんと頭に入っていないので)、それを1年間通しで見た上で、星の動きの関係性まで解釈してるんですから、ほんと途方もないです。

だいぶ長くなってしまいました。
まとめ。
占いは、振り回されすぎず、楽しく付き合ってこそですよ!

文章を書く習慣を取り戻したくて、11/30からABCを頭文字にしたエッセイを毎日書いています。(予約投稿の場合もあります)

#26文字のアドベントカレンダー


いいなと思ったら応援しよう!