「ライフで受ける」のをやめたい
「ライフで受ける」というのはトレーディングカードゲームを元にしたアニメ「バトルスピリッツシリーズ」を見ていた時に出てきた言葉だ。
トレーディングカードゲームは通常、手持ちのカード同士のヒットポイントを削りあって戦うゲームなんだけど、「バトルスピリッツ」というカードゲームではカードだけでなくプレイヤーにも「ライフ」が割り当てられているらしい。
どんな場面で使うかというと相手の攻撃を「ライフ」で受けることで手持ちのカードが負うはずだったダメージを自身が肩代わりできるというルールらしかった。
(アニメの良いところであり悪いところは詳しくルールを知らなくても楽しめるところだと思う)
アニメでは「ライフで受ける」をするとプレイヤーが実際に傷を負うという演出があり、「なんという自己犠牲…アツい展開…!!」などと思いながら見ていた。
時は過ぎて。
30代後半ごろから徐々に日常の中で「ライフで受ける」シーンが出てきた。
突如子どもが嘔吐した…
「ライフで受ける!」
素手でキャッチするしかない
仕事の進捗遅れた
「ライフで受ける!」
こっそり残業するしかない
割り勘が割り切れない
「ライフで受ける!」
ちょっと多く払って調整するしかない
「ライフで受ける」って自己犠牲は結構なんだけども、そればっかりしてると自分のライフがなくなっちゃうのよね。
それと、「ライフで受ける」を安易に使いすぎると、他の人と調整して折り合いつけるってことをしてないので自己犠牲でボロボロになっているのを他の人は全然気付けなかったりする。
「ライフで受ける」ばかりじゃなくて、手札でやりくりする方法もできるようにならないといけない。
というのも、「ライフで受ける」の「ライフ」って歳とると普通に減るものみたい。
昔みたいにたくさんライフがあると思って受けまくってると、すぐにライフが切れてしまうんだから気をつけなきゃいけない。
……ということを、3人の子供のうち2人がインフルエンザにかかった夜に思うのであった。
なんとか生き残るための手札を誰か教えて欲しい。
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