12/8【I】"いそがしくてもメシ"はどう生まれたかと、最近のご飯事情 -9日目
最近はすっかりSNSしか更新しなくなってしまったので認識されていないかもしれないが、実は私はブロガーである。
「いそがしくてもメシ」というブログを2012年ごろからやっている。
ブログの変遷
夫に出会うより前に、最初は細々と日記を書くためのブログとして始めた。
長男の妊娠を機に一度全部消し、2013年ごろに育児漫画に全振りした内容で作り直した。
その後、2020年ごろに一度不正アクセスをされたので全部削除。新たに過去のブログの一部だけ移植。
というわけで、変わっていないのはタイトルだけで色々と変遷している。
記事をメディアに寄稿する時のペンネーム、「いそめし ちかこ」の「いそめし」は「いそがしくてもメシ」からとっていることもあり、私のブログ=「いそがしくてもメシ」がいつの間にか自分の中で定着してしまった。
この言葉、一見「いそがしくてもご飯だけは欠かさない食いしん坊」とか、「いそがしい日々でも自炊が好き」みたいな「食」や「丁寧な暮らし」を彷彿とさせるみたいだ。
過去に料理好きなんですかと聞かれたこともある。
でも実際は真逆だ。
ブログを始めた結婚前の時期。
仕事が忙しすぎて、22時より前に会社を出られることがほぼなく、酒とつまみだけ買って帰って0時過ぎに深夜アニメを見ながら2時に就寝。
8時に起床で何も食べずに出社。
忙しいので14時すぎて昼食というような生活だった。
食に興味がなさすぎた。
ブログタイトルは「いそがしくても(せめて)メシ(は、自炊とまではいかないけれどちゃんと三食食べるようにしよう)」という自分に対する戒めのためにつけた名前だった。
恥を承知で言うと、24歳くらいまで、牛鶏豚の肉の区別がついてなかった。当然肉の部位による違いなどわかるわけもないので、30歳近くなるまでバラ肉とロースに味の違いがあるのを知らなかった。肉の加工方法(薄切りやブロック)による違いも、よくわかっていなかった。
私は社会人1年目で引越し費用を貯めて、2年目で実家を出たのだけれど、1人暮らしを始めてしばらくしたとき、ふと「大学の時、1人暮らしの友達が作っていた豚の角煮作ってみたいな…」と思い立った。
レシピを調べたが、当時まだCookpadもなかった頃で、よせばいいのに文章だけのレシピを参考にしてしまった。
賢明な読者ならすでにオチが見えていると思うが、レシピの「材料」に書いてある「豚バラ肉」を見て、豚バラのしゃぶしゃぶ用薄切り肉を買って帰ってきてしまった。「ブロック肉」の存在を知らなかったのである。
レシピ通りに茹でこぼしてもパサついた薄い肉ができるばかり。
凧糸で肉を重ねて縛ってみたが、コレじゃない感が漂う。
醤油と酒と砂糖で煮ようとしたら、あっという間に鍋が焦げてしまった。
焦げついたタール状の砂糖醤油がパサパサの薄切り肉にかかっているだけの、謎の食べ物を産出。
私……もう料理なんてしないんだ、絶対……。
と、思ったとか思ってないとか。
……実家で全く料理をしてこなかったわけではない。
小学生の低学年の頃に包丁を買ってもらったので、りんごの皮剥きなどは普通にできた。ご飯の炊き方はわかるし、カレーや味噌汁などはレシピを見なくても作ることができる。
けれど、実家暮らしでは主体的にご飯を作ることがほぼなかった。
そのため、材料の購入は親がやってくれていて、「スーパーで食材の買い物をする」という経験がなかったのだ。
そして実家で作られない料理は作り方も全くわからないまま大人になってしまった。
結婚して子どもも生まれてほとんど毎日台所に立つようになった今では、肉の区別はつくようになったけれど、それでも何も見ずに作れるレシピは少ないので、料理が得意な人は無条件で尊敬する。
そういえば結婚前のバレンタインデーに、夫にチョコレートケーキを作ろうとして大失敗したものの話をゼクシィBabyさんに寄稿してたのでどれくらい酷かったかはこちらで。
そういえば。
コノビーさんへの寄稿で書いていたのだけれど、子どもが生まれて職場に復帰した後夕食作りがあまりにもうまくいかなかったので、家事分担を見直して夫が週末につくりおきを作ってくれていた。
この記事を覚えていてくれる方に「今も旦那さんが作ってくれてるんですか?」と聞かれることがあるんだけど、残念ながらもうやっていない。
第3子が生まれた後、上の子たちの食べる量が劇的に増え、なおかつ夫の仕事が週末まで食い込むことが増えてしまい、うまくいかなくなってしまったのだ。
ではどうしているかというと、↓こちらの外部リソースを利用している。
パック詰された作りおきの料理が週に一度冷蔵で届き、レンチンするだけで美味しい料理がすぐに食べられるサービスだ。
こちらに決めるまで、選択肢としては、以下があったのだけど、それぞれ理由があって選べなかった。
冷凍ご飯サービス利用
→ 一度試してみたが子どもたちが全く食べなかったため諦めたミールキット利用
→ 私の料理の腕だと上手に作れなかった作ってくれる人を派遣してもらうサービスを利用
→毎週家に人を入れるのが精神的に無理で諦めた
つくりおきサービス自体は週3回で利用していて、週2回の私がリモートワークの日は、すぐに出せる料理(冷凍餃子焼くだけとか、冷凍の鮭を買っておいて、焼いて出すだけとか)にしている。
子どもが大きくなったり増えたりするたびに、都度家のオペレーションは見直しをしていて、何時に起きるとか、分担はどうするとか、割と我が家は話している方だと思う。
ご飯を食べるのもおろそかにしていた若い頃の「いそがしくても(できるだけ3食)メシ(はちゃんと食べよう)」は自戒のためにつけていたタイトルだったけど、今は「いそがしくても(家族で元気に)メシ(を食べたいな〜)」の希望の意味のタイトルだと思っている。