あなたのまちに、図書館はありますか(その1)
突然ですが、貴方の街に、図書館はありますか?
「仕事帰りや休日にちょこちょこ行っています」
「接点ないなぁ…そう言えば、この近くの図書館ってどこにあるのかな?」
「図書館に行くようになったのは子どもが生まれてからだわ」
などなど、よく利用する派もいれば縁遠い派もいる。図書館との距離感は十人十色でしょう。
本来、図書館とは無料貸し本屋さんではなく、街づくり拠点の中核をなす施設。世界最古の図書館と言われているアレクサンドリア図書館は、アレクサンドロス(大王)が、都市建設の際、最も重要視して建設されたそうです。
私が暮らす瀬戸内市にある市民図書館の館長は、「困ったときには、暮らしでも仕事でも、何かしらのヒントが得られる場なんだという風に思ってもらいたい」と仰います。図書館は、市民の様々な課題を解決する役割を担っています。
*著者の住む瀬戸内市の図書館(左建物)。この建設エピソードは次回以降のエッセイで紹介されています。
いろんな可能性を秘めている図書館が身近に感じられると、暮らしがもっと豊かになりますものね。初めての土地で暮らす前に、その町の図書館をチェックすることをオススメします。
さて、今では図書館のない生活なんて考えられない私ですが、実は「子どもが生まれてから行くようになった」派なんです。もともと、結婚を機に見ず知らずの瀬戸内市に住み、結婚してからも毎日隣市に通勤していたため、わが町に対する土着感も親近感もなく、それゆえ町に対する愛着が薄かったタイプです。
自宅周辺に子どもがいるお家なんて見当たらない!出産して自宅に帰った途端、ママ友というシチュエーションに渇望する孤独な母子となってしまいました。そんな母子が行くようなところが当時はなく、そんなに社交的でもなかったので、「こんな私が行けるところって図書館しかないな」って思い、ちょこちょこ通うようになりました。
最初は二人で絵本を楽しんでいたのですが、だんだんと司書さんと絵本の話をするようになり、いつの間にか来館されてた人たちと話すようになり、本だけではなく人との関わりが豊かになりました。そこからようやく市民意識が高まってきたと思います。これが、行政で言うところの「人づくりは町づくり」でしょうか…
子どものおかげでいただいたご縁(子縁)に感謝感謝です。
皆様も是非、近くの図書館を覗いてみて下さい。
次回の記事はこちら