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栄養の知識と朝食欠食

今回はフードリテラシーではなく
フードリテラシーの構成要素である
「栄養の知識」と朝食欠食の関連を検討した研究の紹介です。

●調査方法

・2015年1月から3月
・関東地方の18~64歳の成人1165人(女性の割合57.3%)
・栄養に関する知識質問票(JGNKQ)
・生活習慣質問票(朝食・昼食・夕食はそれぞれ1週間で何回食べるか尋ねた)


栄養に関する知識の調査には、日本版一般栄養知識質問票(JGNKQ)を使用。JGNKQは
①食事推奨量
②栄養素の摂取源
③日常における食品選択
④食事と疾患との関連
⑤食品表示の読み方
から構成されており、先日書いた下記の記事の論文でも使用されています。

●結果

・性別
 女性は、栄養知識が低い群(低群)より栄養知識が高い群(高群)に多かった。
・就労状況別
 高群に比べ、低群はフルタイム労働者の割合が高く、専業主婦の割合が低かった。
・子ども人数別
 子どもがいる参加者は、低・中群に比べて高群に多かった。

縦軸は割合(%)
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・栄養の知識と朝食欠食
朝食を食べる日数の平均は、
低群で5.3日、中間群で5.6日、高群で5.7日
であった。
昼食または夕食の平均摂取日数は全群で6.0日以上、昼食または夕食を抜く日数は朝食より少なかった。

朝食の回数は、性、就労状況、子どもの人数で調整後の結果でも、高群で多く、低群で少なかった。
昼食と夕食では差がなかった。

●感想

今回はフードリテラシーの構成要素である
「栄養の知識」と朝食欠食についてでした。

第三者が市民の朝食の回数を変えることはできませんが、「栄養の知識」なら変えることは可能かもしれません。

変えることができない箇所ではなく
変えることが可能な箇所に
アプローチすることで
市民がより健康な方向へ行動変容にしていくと良いですね。

出典はこちら↓

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