第 5 回「地域や市民とのつながりでつくる 公務員のしごと」講師:山崎 仁士 他(NPO 法人自治創出プラットフォーム京都もやいなおしの会 理事長)テーマ:講義の内容を踏まえて自治体職員に求められる能力や行動について自身の考えを述べなさい(※講師の意見を肯定する必要はありません)。65点/100点 合格レポート
自治体職員に求められる能力や行動について以下に自身の考えを述べる。
公務員のおかれている状況について、私自身は行政職員として勤務経験があるが、一般論を説明し、その後、行政職員(自治体職員)が何をどのようにすべきかを以下に考察する。
行政職員は、現代社会においては社会の高齢化や地域社会の衰退、人口減少、地方創生、出生率の低下など社会構造の負の変化が加速しており、それにより、十分に社会的要請にこたえられない状況である。また、地域社会の様々な資源や人材と新たな連帯や協働しつつより大きな公共性を担う役割や、意識や活動の在り方が再定義することが社会から求められているといえる。
このような状況の中、自治体職員に求められる能力や行動は、職務を遂行するにあたり、従来とおり地方公務員法などに規定されている法令条例規則規定に従い、上司の職務上の命令に忠実に従うことのほか、知識・スキル・コンピタンスに加え、昨今の社会構造の変化が進む中、街が元気になる、街が変わる、人が幸せになるという観点を踏まえた能力・行動が求められている。
具体的には、自治体職員は自主的な勉強会など政策研究だけでなく、地域の問題・課題を自ら把握し、ネットワークを形成し、公の視点で取り組むことが必要である。政策的自立が求められている。地域には地域固有の住民の生活に直結するその意味では切実な問題が数多くある。それらこそが、自治体職員こそがてがけるものふさわしいものと言える。つまり、住民に身近に接し、そのニーズやシーズを感じとることが本来の姿であり、責任と権限でもある。
自治体職員は、ひとたび正規の一般職として採用されれば、よほどのことが無い限り、失業の不安はなく降格されることもなく、この点である意味、生涯職であると言える。
その中で、周りを見渡せば、それぞれの地域に目を向けると少子高齢化や人口減少、地域コミュニティーの比較など深刻になる一方で、地域の自治は衰退している状況にある。まずは担当地域をどのように守っていくか、地域の自治をどのように維持していくか、そこの地域に住んでいる人々に納得できるものにしていくかということに課題を見出すことができる。これらの課題解決にむけて、協同の精神で地域とともに行動し課題を解決し、そのことによりそれぞれの自己実現もできていくものである。
真に優れた地域政策を目指し、地域に根差した政策を実施し、地域土地の風土、人々の生活を理解することから始まり、必要なことは脚止めと、土地の人に対応する耳と口、なによりも土地の人の気持ちになりきる心である。
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