見出し画像

ISOの内部監査でチェックすべき項目11選を解説!【ISO9001・ISO14001・ISO27001の各ポイントも紹介】


1. 内部監査の目的とは

適合性監査

内部監査の目的の一つは、組織のマネジメントシステムがISO規格や社内規定に適合しているかを確認することです。適合性監査では、規格の要求事項に沿った運用がされているかを具体的にチェックします。これにより、外部審査時に不適合を指摘されるリスクを低減できます。

たとえば、ISO 9001では、顧客満足に関する要求事項が守られているかを確認します。手順書や記録が正確に管理されているかを見て、必要に応じて改善を進めます。

有効性監査

適合性が確認された後に注目すべきは、有効性です。有効性監査では、マネジメントシステムが目標を達成するために実際に機能しているかを確認します。具体的には、プロセスが期待どおりの成果を上げているか、また改善の余地があるかを検討します。

たとえば、顧客満足度向上を目標とする場合、目標に対して現状のプロセスが十分に効果を発揮しているかを測定します。

改善点・問題点の特定

内部監査は、単に規格適合性を確認するだけではありません。組織が成長し続けるためには、課題や改善の余地を発見し、解決していくことが必要です。内部監査では、改善点や問題点を客観的に特定し、それを組織全体で共有して次のステップへつなげる役割があります。

たとえば、従業員が規格の重要性を十分に理解していない場合、それが教育の必要性として指摘されることがあります。

2. 内部監査でチェックすべき項目

ISO 9001の場合

ISO 9001(品質マネジメントシステム)では、顧客満足と品質の向上が中心です。内部監査でチェックすべきポイントには以下があります:

  • 顧客要求が適切に文書化され、製品やサービスに反映されているか。

  • 製品の品質やプロセスが規定どおりに管理されているか。

  • 顧客クレームに対する対応や改善が適切に行われているか。

具体的には、製造現場での記録や、品質管理に関する手順書を確認し、実際の運用状況と一致しているかを検証します。

ISO 14001の場合

ISO 14001(環境マネジメントシステム)では、環境保護や法令遵守が焦点となります。内部監査のチェック項目には次のようなものがあります:

  • 環境関連の法令を遵守しているか。

  • エネルギーや資源の使用が適切に管理され、無駄が削減されているか。

  • 環境目標が達成に向けて進捗しているか。

監査では、廃棄物管理の記録や、省エネ活動に関するデータを確認し、改善が必要な箇所を特定します。

ISO 27001の場合

ISO 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)では、情報資産の保護が中心です。チェックすべき項目には以下があります:

  • 情報セキュリティ方針が策定され、全従業員に周知されているか。

  • アクセス権限の管理が適切に行われ、不正アクセスが防止されているか。

  • セキュリティインシデントが記録され、再発防止策が講じられているか。

たとえば、社員のパスワード管理や、バックアップの定期的な実施状況を確認します。

3. まとめ

内部監査は、組織がISO規格を効果的に運用するための重要なプロセスです。

  • 目的としては、規格への適合性を確認するだけでなく、システムが実際に有効であるかを評価し、改善点を見つけることが挙げられます。

  • 監査のチェック項目は規格ごとに異なりますが、どの規格においても、記録やプロセスが規定に沿って運用されているかを重視します。

初心者の方でも、内部監査の基本を理解することで、ISO運用の質を高める一歩を踏み出すことができます。このコラムを参考に、効果的な内部監査を実施し、組織全体の成長に役立ててください!


ISO認証取得支援サポートのISOコンサルティング会社【ISOトラスト】
兵庫県・大阪府を中心に訪問・オンライン遠隔にて全国対応可能!
ISO取得支援のお悩みやお困りごとはISOトラストにご相談ください!

いいなと思ったら応援しよう!