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ISOにおける審査機関とは?違いや種類、選び方や審査費用が異なる理由を解説!


1. 審査機関とは

審査機関の基本的な役割

審査機関とは、ISOの規格に基づいて、企業や組織のマネジメントシステムが正しく運用されているかを評価し、認証を発行する機関です。審査機関は、ISO取得を目指す企業にとって、外部からの客観的な目で審査を行う重要なパートナーと言えます。

審査機関と認定機関の違い

初心者が混乱しやすいのが、審査機関と認定機関の違いです。認定機関は審査機関を監督し、その活動が国際基準に適合しているかを審査する機関です。一方、審査機関は企業や組織を直接審査し、ISO認証を付与します。たとえば、日本では**JAB(日本適合性認定協会)**が代表的な認定機関で、JABの認定を受けた審査機関が多数存在します。

審査機関の種類

審査機関には、グローバルに活動する大規模な機関から、特定の地域や業種に特化した中小規模の機関までさまざまな種類があります。それぞれ特徴や得意分野が異なるため、組織のニーズに合った審査機関を選ぶことが大切です。

2. 審査機関によって費用や審査基準が異なるのはなぜ?

認定の有無による違い

審査機関が認定機関から認定を受けているかどうかで、費用や審査基準に違いが生じる場合があります。認定を受けた審査機関は、国際基準に基づいて厳密な審査を行うため、その分費用が高くなることがあります。一方、認定を受けていない審査機関は、コストが抑えられるケースもありますが、信頼性や審査の質が認定機関認定の審査機関よりも劣る可能性があります。

審査員の経験やスキルの影響

審査を行う審査員のスキルや経験によっても費用が変わります。経験豊富な審査員を多く抱える機関は、その分質の高い審査を提供できますが、費用も高くなる傾向があります。特に専門性の高い業種では、適切な知識を持つ審査員を確保している機関を選ぶことが重要です。

組織の規模や業種に応じた対応

審査費用や審査基準は、組織の規模や業種によっても異なります。たとえば、大規模な組織では審査の範囲が広がるため、審査日数やコストが増加します。また、規制が厳しい業種では、より詳細な審査が求められるため、費用が高くなる場合があります。

3. 審査機関はどのように選べば良い?

審査サイクルを考慮する

ISO認証は、一度取得すれば終わりではありません。通常、3年間の認証期間中に定期審査が行われます。そのため、審査機関を選ぶ際には、長期的なサポート体制や審査スケジュールの柔軟性を確認することが重要です。

審査内容の確認

審査機関が提供する審査内容が、自社の業務に適しているかを確認することも大切です。たとえば、食品業界であればHACCPやISO 22000に詳しい審査機関を選ぶべきです。また、審査内容の詳細や進行方法を事前に確認することで、スムーズな審査が期待できます。

実績や評判のチェック

審査機関を選ぶ際には、過去の実績や評判も参考にしましょう。業界内での信頼性や、審査機関がこれまでに扱った事例の豊富さは、審査の質を判断する重要な指標となります。また、他社の経験談や口コミを調べるのも良い方法です。

4. まとめ

審査機関は、ISO認証を取得し運用を続けるうえで欠かせないパートナーです。

  • 審査機関は、ISO規格に基づいて企業のマネジメントシステムを評価し、認証を付与する役割を果たします。

  • 費用や審査基準が異なる理由には、認定の有無や審査員のスキル、組織規模などが関係しています。

  • 審査機関を選ぶ際は、審査サイクル、審査内容、実績や評判などを考慮して、自社に合った機関を選ぶことが大切です。

審査機関選びは、ISO運用のスタートを決める重要なステップです。適切な機関を選んで、スムーズな認証取得と運用を実現しましょう!


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