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カモネギに学ぶ「学び」の話

イラスト界隈SNSでもやもやしてたことに
とある漫画の一節が刺さったので、まとめます。

引用元参考資料

変人経済学者教授が、経済の悪(詐欺とかマルチとか)を研究材料として潰しちゃう話です。

この8巻では問題のある大学野球部に、教授が入部して部を引っ掻き回します。

そこで、部員にこんな話をします。

カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 8@YJコミックス甲斐谷忍 ・夏原武 
カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 8@YJコミックス甲斐谷忍 ・夏原武 
カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 8@YJコミックス甲斐谷忍 ・夏原武 

これを絵を描くことに置き換えると

①知る。
萌え絵だったり、リアル絵だったり。
どういう絵柄や表現方法があるのか知る。

②理解する。
描き方・技法やデッサンや美術解剖学を踏まえた絵
を自分で描けるようにする絵の練習。

③疑うこと。
自分の描きたいものは、この絵柄、この技法で
合っているのか。他の技法や表現方法は無いか。

④乗り越える。
理想の描きたいものが描けた。

もしも④が、いいねいっぱい欲しいだったら
「自分の描きたいもの」は「いいねいっぱい欲しい」に置き換わるし
人によっては「描きたいものでいいねいっぱい欲しい」とも置き換えられます。

カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 8@YJコミックス甲斐谷忍 ・夏原武 
  • 「勉強」は実践を伴わない知識

  • 「学び」というのは、得た知識と技術を実践して成果を得ること

なのだと、加茂教授はおっしゃてるのだと思われます。


カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 8@YJコミックス甲斐谷忍 ・夏原武 

「③疑うこと」と「④乗り越える」
=実践でトライアンドエラーを繰り返せば目的は達成できる

ハンマー一本プレイヤーを絵描きに例えるなら
少ない画力でも表現できる「ヘタウマ」だったり
独学だけで自分の相性のいい描き方と出会えた方なのだと思います。
逆にどちらも①・②の練習より
③・④の実践を多く行っているのが共通点だと思われます。

しかし実践だけでも良いわけではなく

カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 8@YJコミックス甲斐谷忍 ・夏原武 

…と①・②に戻ってきたりします。

しかし

この場合③・④の実践を経ていますので、
ずっと①・②だけを繰り返すよりも
コスパ良く行えるのではないでしょうか?

絵描き系ユーチューバーさんのアドバイスで
「とりあえず描け!」
というのは 「本番で試行錯誤しろ!必要な練習が見えてくるから」

と言いたいのだと思います。


ただし、ここで「④乗り越える」と表現されているので
達成目標が難しいことを設定して、
ひたすら①・②を繰り返すだけの方もいます。
逆に④しかしないパターンもいます。

例えば達成目標を「1万いいね」としたときに
「超画力をつけるしかない!」で①・②をひたすら続けるパターン
「描けば上手くなる」を信じて描けない手を克服しないまま
実践のみを繰り返すパターンです。

これで成功しないとは言い切れませんが

③の疑うを考えることが浅い方が多い気がします。
自分もそうでした。

特に日本人は③が苦手なのではないでしょうか?

カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 8@YJコミックス甲斐谷忍 ・夏原武 

学校にもよりますが、体育会系以外でも議論しないで卒業することは可能です。
マニュアル通りも楽です。
※現在の小学校は授業で討論の場を取り入れるようにしています。

とはいえ

ただ練習だけでも達成感はあります。
好きなように描くだけも楽しいです。

未知について考えることは不安を予測して脳がつかれます。
考えないで夢中に行えることは楽しいのです。

さて
ここで冒頭に書いたもやもやした…という話をします。

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