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梅の仁を食す。平安時代に想いを馳せながら【梅干し】

お疲れ様です。湯です。

今年の夏のはじめに、人生初の梅干し作りをしました。
初心者でも失敗しにくいと言われている、塩分多めの18%。
ほぼ下記レシピで作りましたが、アルコールのところは焼酎の代わりに、家にあった製菓用の39%のブランデーを使い、購入した赤紫蘇は使用する前に傷ませてしまったので(汗)、残った分を気持ち程度にしか入れていませんが、カビが生えることもなく見事な、超絶にすっぱい、昔ながらの梅干しが出来上がりました。
表面にちらほら塩が結晶化し、長期保存(3年程度)行けそうな勢いです。
あと、このとき合わせて漬けた赤紫蘇を乾燥させて作ったふりかけが、また旨いこと!

梅を干すのには、キャンプ用に過去に購入した吊り下げネットを使用し、ベランダでも無事に、虫もホコリもつかずに干すことができました。

その他、同じタイミングで梅ジュースも漬けたので、我が家には食べごろの梅が沢山あります。と、言うことは、梅の種も沢山です。
そこで、以前から気になっていた、健康効果も期待されるという梅干しの種の中身である「仁」を食べてみることにしました。


そもそも梅干しは、平安時代の日本最古の医学書にもその効用が記されているそうです。
仁には殺菌効果や目のかすみ、喉の不調、疲労回復、デトックス効果など、様々効能があるとされています。
ここで一つ注意したいのは、未熟な梅(青梅)の果実や仁には、毒素であるアミグダリン(体内で酵素によって分解されると青酸を発生)が含まれているので、梅干や熟した梅の仁を食することとします。
アミグダリンは、梅干し漬けにすることでほぼ消失してしまいます。

上記の理由から、梅の種=「危険な食べもの」とひとまとめになってしまっているところがありますが、食べ過ぎなければ問題ないので、たまには平安時代に想いを馳せながら、医療も薬も発達していなかった頃の、薬効を享受してみたいものです。

ちなみに個人的には、その仁の味は少し苦みがあるかな?という風で、嫌いではありませんでした。
梅の種の固い外側を割るのはとても大変で、家にあったペンチで、飛んでいかないように袋の中に入れて割りました。
そしてぷりぷりのアーモンドの様な薄皮に包まれた仁を上手に取り出せたときには、少し感動さえありました。
クルミを割る器具があるとちょうど良さそうです。

そんな秋の始まりです。


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