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走れる場所を求めたら 行き着いたのは場所ではなく居場所だった


走り始めた時 ただ黙々と ひとり走ってた
ただ それで良かったし それ以外は必要なかった
毎回 毎回 家から 川を目指し 川沿いの土手道をひたすら走った

それが 突然
ここじゃないどこかを走りたい と強く思った
意図せず住むことになった 縁もゆかりも無い 誰ひとり知ってる人のいない 地方都市で

携帯の検索スペースに 思いつく限りの 言葉を打ち込む
「◯◯市 ランニングコース」
「◯◯市 ラン」
「◯◯市 運動公園」
「◯◯市 ウォーキング」
ひっかかる検索結果は ほんのわずか
やはり地方都市は口コミか?!

Runtripに紹介されていた わずかな ランニングコース
Google mapとにらめっこしながら
コースの場所を確認していく
どこも自宅から絶妙な距離
近くても5km 遠いところで15km
ようやく5kmを無理なく走れるようになったばかりの私には
走っていくには やや負担が大きい距離
電車とバスを乗り継ぐと 30分から60分
どっちにせよ遠い
試しに車で行った場合を見てみると 10分から30分!
うへー
さすが地方都市! 車移動が最も恵まれている環境か!

残念ながら車を持っていないので 公共交通機関での移動を検討してみる
まずは ランニングコース近くのランニングステーションを探す

Google mapに「ランニングステーション」と打ち込んでみる
ん?!
数件ヒットするも いずれも街の中心地
ここからアクセスできるランニングコースはごく一部
だいたい1km程度の距離か?

他の手段を模索して コインロッカーを探すも
こちらもターミナル駅か街の中心地
もうそこに行くしかないのか?!

きっと車なら ランニングコース最寄りの駐車場に車を停め
その中に荷物を置いておき
終わったら さっさと自宅へ帰り
シャワーを浴びるんだろうな
と推察
やはり車が最強の地方都市!

得られる情報を元に 頭を働かせるが 打開策が見つからず
かくなるうえは 地元の人に聞くしかない!
地元のランニングサークルに入ればいいんじゃないか?

ここから また携帯の検索スペースに
「◯◯市 ランニング サークル」
「◯◯市 ランニング クラブ」
「◯◯市 ランニング 募集」
と打ち込み 捜索開始!
いくつかヒット
その中から ガチ練やってそうな チームを除外
次にある程度人数がいて 活動実態がありそうなチームをピックアップ
思い切って問い合わせてみる

問い合わせがスムーズにいったチームにとりあえず参加してみることにした
ここまでくると あとはチームの雰囲気次第なので
実際に参加してみないとわからない!
と腹をくくった

コロナ禍で 縮小していた 自分を取り巻く世界が
ぶわっと大きくなった瞬間だった