【日記】本は「読みたい」と思ったときが読みどき
「書く」感覚を鈍らせないため、この3連休の出来事を日記に残しておく。
11月3日(金)
飯能にあるムーミンバレーパークに行った。
スナフキンのテントはムーミンバレーパークのはしっこ、大きな湖のほとりにあった。
他の人が集まる場所から少し距離がある場所だった。いつでも湖で黄昏れられるように、そこに居を構えるているのだろうか。(筆者はスナフキンを何となくのイメージでしかよく知らない)
テントの手前には焚き火に見立てたオブジェがあり、奥に貼ってあるテントの中でスナフキンの影が動いている。影の動きは時間の経過によって変わり、スナフキンがハーモニカを吹いたり、ムーミンが遊びに来たりしていた。
テントの中は狭いだろうに、と一瞬思ったが、でも多分それがいいんだろうな、うん、わかる。人がひとり暮らすなら、本来はそれぐらいの広さがあればいいんだよな。
スナフキンのテントを見て、現代人の物欲の多さに思いを馳せたりなどした。
11月4日(土)
恋人が昼過ぎから出かけているので、午後はひとりでダラダラしつつ、ちょっとした買い物に行く計画を立てる。
だが昨日、母が私宛に送った荷物を今日の午後2~4時の間到着後に指定したと連絡が。
出かけたくても出かけにくい状態になった。
結果、30分ほどで帰ってこようと思い、最寄り駅まで買い物に。午後2時20分頃出発。
ドラッグストアで日用品や化粧品を買う。ふと「おうちカフェをしてみよう」思いコンビニへ寄り、チーズタルトをひとつ購入。
家に帰ると案の定、ポストに不在票。到着時刻記入欄には「午後2時29分頃」の文字が。
あと10分待ってたら受け取れたのかよ!!いやでもこういうのって待ってたら来ないんだよな!!なんでなん!?
世の中不思議だよなーと思いながら、コンビニで買ったチーズタルトと無印良品のパンプキンラテでおうちカフェを実施した。美味しいかった。
これからは在宅勤務が増える見込みなので、家でのおやつ時間を充実させたい。
荷物は再配達を頼み、夕飯の買い物に出かけたあと無事受け取れた。
11月5日(日)
今日もいい天気。だがこの時期に気温が26度というのは流石に地球が心配。11月やぞ?
買い物のため、大きな駅まで歩いて向かう。途中で以前から気になっていた喫茶店に入ったら、飲食店特有の生ゴミの臭いが少しした。
私にとって食べ物屋のにおいは重要なので、頼んだメニューはどれもこれも美味しかったが、また次来るかと問われるとうーん、と思うお店になってしまった。
途中お手洗いに立つ。立った際店の配置を見渡し、この店が別に臭いに気を使っていないんじゃなくて、窓やドアの位置関係で台所の臭いが行き渡りやすい構造なのではないかとも思った。
この店で最もいい香りだったのはトイレに置いてあった薬用石鹸ミューズだった。
街を歩いていると、近くのお寺での座禅会の案内を発見。案内の紙の横には、正座して足が痺れたネコちゃんが描かれていた。
ネコちゃんの下に貼られている(お地蔵さま?)絵は、なんとなくホラー作家の雨穴さんの書く記事に出てきそうだなと思い、少し不気味だった。
書店で本を何冊か購入。
ずっと気になっていた井田千秋さんの『家が好きな人』を手に取る。
はい、好みでした。
この『家が好きな人』は、同人誌をベースに制作された本だそう。たしかにこのテイストの本を会場で見かけたら手に取ってしまいそうだ。
とはいえ同人誌即売会の会場は広い(某ビッグサイトの場合)ので、出版され大規模な流通に乗り、書店に並んで多くの人の目に留まるようになったのは嬉しいことだ。そのおかげで私も『家が好きな人』という素敵な本に出会えたわけなので。
もう一つ。
近藤聡乃さんのエッセイ『ニューヨークで考え中』を購入。
実はこの本は1回購入したことがあるのだが、そのときは何となく読み進めることができなくて、手放してしまったのだ。
それが今回は、店舗で見かけて「読みたい!!」と強く思ったため購入。そして帰宅してからすぐ読み始め、一気に読み終えた。
あのときは読んでいてもどうにもページが進まず、それに幾ばくかのストレスを感じていたのに今日は20分ほどで1巻を読破できた。面白かった。この勢いだと2巻以降も楽しく読めそうだ。
本とはやっぱり、「読みたい!!」と思ったときが読みどきなのである。