【10分師匠】「マザー・テレサへの質問」〜上甲晃〜
どうも、伊志嶺海です。
このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。
音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。
さて、今回の師匠は上甲晃さん。
上甲さんは、「志の高い日本」は、「志の高い日本人」によってこそ実現するとの思いに立ち、志ネットワーク活動をされている方です。松下電気産業からキャリアが始まり、松下幸之助さんが設立した松下政経塾では塾頭も務め、数々の政治家や経営者を志す人材の教育にも従事されておりました。
そんな上甲さんですが、ノーベル平和賞も受賞した修道女であるマザー・テレサの言葉に感銘を受けることが多かったそうで、ついに「この人に会いに行こう!」と思い立つんです。
そして実際にインドのカルカッタ(現・コルカタ)へ行くと、当時人口1,000万人のうち、200万人が路上生活をしているような状態で、あちらこちらに生死も分からないような人が転がっている状況だったそうです。
しかしマザー・テレサとシスター達は、その人たちを抱き抱え「死を待つ人の家」へ連れていき、体を洗ったりスープを飲ませてあげていました。
「せめて最期の瞬間くらいは人間らしく」と願ってのことだったそうです。
上甲さんは礼拝堂で運良くマザーに会うことができました。そして前から聞いてみたかったこの質問を投げかけます。
「どうしてあなたは、あの汚い、怖い乞食を抱きかかえられるのですか?」
するとマザーは即座に、「あの人たちは乞食ではありません」と仰ったので、上甲さんは驚いて、「乞食でなければ一体なんですか?」と重ねて訊きます。
するとマザーは「イエス・キリストです」と答えたとのこと。
これは上甲さんの人生を変える言葉だったと語っています。そしてマザーはさらにこう言います。
この言葉を受けて上甲さんは、これまでこの人は辞めて欲しいなと思っていた塾生は、実はキリストだったんだと思い至ります。
そして、今まで他人を変えようとたくさんの人を責めてきたが、これを続けたところで人は変えられない。人生で唯一変えられるのは自分だけだと気づきます。自分を変える勇気が大事だということですね。
生きていると思い通りにいかないことばかりだと思います。試練も多いですよね。ただそれは、自分の本気度を確かめるチャンスだと思えばいいんですね。本気であれば、何があっても乗り越えようとしますもんね。
あとつい他人に対して、「なんでもっとこうじゃないかな」「なんでこういう言い方するかな」と思ってしまうこともあると思います。でも他人を変えることにパワーを使うのはもったいないです。
変えられるのは唯一自分のみ。自分の考えや行動を変えていくことを恐れず、成長のチャンスだと思って日々精進していきたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?