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稲垣吾郎が語る『少女』で死を見つめる少女たちの心理と魅力を探る|湊かなえシリーズ

「境遇」に引き続き、今回は「少女」を読んでみました。

死を日頃から見たいと思う、由紀と敦子の2人の少女の物語です。
とにかく死に興味があるふたり。他人の死の近い職場やシチュエーションを好むのです。

でも、実はその深層心理は、少し違うところにあるのでした。


オーディオブックの朗読者は「稲垣吾郎」さん

今回の朗読してもらったのは、元スマップの稲垣吾郎さんでした。はきはきとした物言いで、とても聞ききやすく最後まで楽しめました。

ただこれは、誰が読んでもかもしれませんが、オーディオブックの弱点をまたひとつ見つけました。それは、次の通り

登場人物が10人、さてあなたは見分けられるか?

本書は登場人物が10人出てきます。ネタバレになりますが列挙
由紀、敦子、詩織、星羅、牧瀬、小倉、滝沢、高雄、昴、タッチ―」の10名です。

文字でみると判別がつきますが、本書は会話調で、最後までしゃべって「と由紀は言った」とか、

しゃべりながら「敦子のことを思う」など、文脈の中で誰が話しているかを判別していきます。きっと活字や映像なら誰が誰かを判別できるけど、一人で読み替えるオーディオブックの場合は、ちょっと混乱でした。

稲垣吾郎さんの語りはとても聞きやすかったのですが、登場人物が多くて今由紀がしゃべっているのか。敦子がしゃべっているのかわかりませんでした。

特に由紀と敦子は、二人とも日頃から「死を見たい」という思いでいます。それを同じ時間軸で、場面がコロコロ変わるので、今どちらの人の心理なのだろうといささか迷うところがあり、考えてしまうところがありました。

朗読であれば、複数人で読むか、もっともっと声音を変えて読み替えないと聞いていて迷うお話でした。

まとめ:迷ったら電子書籍か紙の本がおすすめミステリー

オーディオブックで迷ったら、電子書籍か紙の本がおすすめのミステリー小説かもしれないと思ったのでした。オーディオブックで読んだ後に、紙の本で読んでも面白いかもしれません。

3行日記 : 昨日は10キロ走れなかった|気が乗らない日はそっとやめておこう

昨日は、10キロ走ろうと思ったら気乗りがしなくて約7.5キロ。毎日同じコンディションは難しいですね。なので無理はしないで途中でそっとやめておいた。思い返すといろいろ考え事が多い。考え事をひとつずつ片づけていけばすっきりしそうかな。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

前回の湊かなえさんの読んだ感想はこちら

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