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そしてJosh Naylorもいなくなった…。残されたトレードの選択肢は?

どうもこんにちは。

今回は 残されたトレードの選択肢について、考えてみたいと思います。

マリナーズのオフのトレード戦略は、すっかり後手に回ってしまいました。

つい先日、Nolan Arenado がトレード拒否条項を発動し、HOUへのトレードを阻止⋯したと思ってたら、そこから事態は急展開。
まず、Arenado の獲得を断念したHOUは、すかさず方針転換し、FA市場に残っていた1Bの Christian Walker と契約。
同じくArenado 獲得のオファーをSTLに断られたNYYは、
FAの1B、Paul Goldschmidt と契約。
C.Walker を失ったARIは、CLEから1BのJosh Naylor をトレードで獲得。
そしてJ.Naylor を放出したCLEが、元CLEでFAの1B、Carlos Santana と契約。

2日間に起きたこの一連の玉突き移籍によって、マリナーズが興味ありと噂されていた1Bが4名ともボードから消えてしまったのです!

CHCは Kyle Tucker のトレードで3Bを2人も出したため、もはやNico Hoerner は出せないだろうと言われています。
PHIはLFのMax Kepler をFAで、SPのJesus Luzardo をトレードで獲得するなど、3B Alec Bohm のトレードは後回しにしている印象です。
現状では、Hoerner, Bohm の獲得はほぼ無理かなと思われます。

マリナーズは Arenado に関する噂こそ出ていませんが、仮にオファーしたとしても断られる確率が高く、こちらも獲得は望み薄でしょう。

さて、そんな厳しい状況ではありますが、マリナーズが今後トレードを成立させられる余地はまだ残っているのでしょうか?
具体案を5つ考えてみました。

1  Ryan Mountcastle and Ramon Urias

BALは18Mを費やして菅野智之と契約しました。
SPの頭数は揃っていますので、もはやCastillo を無理して獲得する気はないかも知れません。
ただ、今オフはフロントラインのSP補強をずっと狙ってましたので、安いコストであれば興味を持つ可能性はあります。

という訳で、Castillo の年5M×3年分のサラリーを負担するというのはどうでしょうか?
代わりに欲しいのは、Jordan Westburg か、Coby Mayo と言いたいところですが⋯無理でしょうから、後2年でFAになるRyan Mountcastle と、Ramon Urias ですね。
Mountcastle の穴はSamuel Basallo、R.Urias の穴はCoby Mayo がそれぞれ埋められると思います。
マリナーズは浮いた予算でFA市場からJ.Turner とSPを獲得しましょう。

2  Wilyer Abreu and Masataka Yoshida

BOSが若手SP(Bryce Miller, Bryan Woo)のために1BのTriston Casas をオファーした背景には、3BにAlex Bregman を補強するため、SPの補強コストを抑えたいという思惑があったのかも知れません。
先日Patrick Sandoval と契約したのも、その辺の事情が絡んでいるのでしょう。
しかし、故障中のSandoval は再来年を見据えた補強ですから、来シーズンを戦う上で、BOSはまだフロントラインのSPを必要としていると思われます。

そこで、不良債権化しつつある選手を引き受けてみるのはどうでしょうか?
吉田正尚はほぼDH専任の選手であり、守備で貢献できない点を考えると、やや割高な契約となっています。
BOSが吉田をトレードしたいという噂は昨オフにも聞かれました。
右打者を補強したいマリナーズの意向にはそぐわないですが、吉田はコンタクトが優秀な打者であり、その点は補強ポイントと合致します。

吉田の契約を引き取ってもらい、その浮いた資金でCastillo まで手に入れられるのは、BOSにとって魅力的に映るはずです。
一方、マリナーズは吉田を引き取る代わりにもう1名野手をもらいましょう。
もちろん、Triston Casas でも良いのですが、Wilyer Abreu という選択肢もあります。
どちらかと言えば、OFを3ポジションとも守れるAbreu の方が使い勝手は良さそうです。

もし、追加でプロスペクトを要求された場合は、Garrett Crochet のトレードで
失ったCの Kyle Teel の補填として、Harry Ford を出せばまとまると思います。

3  Jeff McNeil and Tylor Megil

NYMもフロントラインのSPを必要としつつ、高額なPete Alonso との契約も控えている状況です。
もちろんお金には困っていないでしょうが、それでも不良債権化しつつある選手を引き受ける条件なら、交渉はまとまりやすいでしょう。

NYMが最優先でコストカットしたいのはStarling Marte だと思いますが、さすがに使う余地がありませんので、代わりにJeff McNeil はどうかなと思います。
左打者ですがコンタクトに優れており、内外野とも守れるので、起用できる幅は広いです。
Castillo の穴を少しでも埋められるよう、Tylor Megil を追加してもらえれば、より理想的なトレードになります。

4  Luis Arraez

3つとも異なるチームで3年連続首位打者を記録したLuis Arraez ですが、もしトレードされれば、4年連続の首位打者はマリナーズで達成するかも知れません。
Arraez はパワーに乏しく、BBによる出塁も少ないですが、コンタクトが非常に優秀なので、その点だけでも獲得する価値はあると思います。

問題は、14.6Mと言われるサラリーです。
マリナーズの今オフの補強費は約15Mと推測されているので、Arraez 1人を獲得しただけで予算が底をついてしまいます。
しかも、SDPはコストカットを進めつつ、win-nowモードも継続していますから、コスパの高いレディメイドの若手選手を欲しがるでしょう。

以上を踏まえると、プロスペクトを複数差し出す代わりに、不良債権化しつつある選手をディスカウントで引き取ってもらう必要があるかも知れません。
後者の手段はArraez 以外の補強費を捻出するためです。

SDPはEthan Salas がいるので、Cのプロスペクトは必要ないと思われます。
たくさんいても困らないPと、過去のトレードにより手薄になったSSのプロスペクトを挙げてみましたが、SDPが納得するパッケージになってるかというと、物足りないかも知れません。

5  Willson Contreras

Nolan Arenado を獲れないなら、誰を獲るか?
本当はBrendan Donovan が理想的なのですが、コストが安くマルチポジションを守れるDonovan をSTLは手放したくないようです。

ぎりぎり狙えるとしたらWillson Contreras かも知れません。
もちろんSTLが最優先で放出したいのはArenado の方ですし、Contreras はSTL残留を希望しているとも報じられています。

ただし、STLの再建が3年後の2027年に完了したとして、その時点でContreras は35歳です。
その間の2年を戦力として必要としているのは、むしろマリナーズの方でしょう。
Contreras は来年1Bに回ることを承諾したそうですが、もしマリナーズでも1Bを守ってもらえるなら最適任と言えます。
しかも、いざという時はCとしても起用できます。

STLの希望は投手のプロスペクトだと考えられるでしょう。
野手は生え抜きの選手が次々と台頭するのですが、特にこの数年は、若手投手が思うように育ちませんでした。

なので、SPのプロスペクトを2名は差し出す必要があると思います。
そして、Contreras のサラリーも18.0Mで予算オーバーになってしまいますから、併せてMitch Garver をディスカウントで引き取ってもらえたら⋯というパッケージになっております。

これらのトレード案は全て私の妄想ですので、実際にどうなるかは分かりません。
年内中には決まらない可能性も出てきましたが、FAも含めて、吉報を待ちたいと思います。

ではまた。

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