マリナーズ の市場が動くまで、あと少し⋯?
先日 Donovan Solano と契約したにも関わらず、依然としてマリナーズ が1Bか3Bを補強するつもりでいることは良く知られています。
まだマリナーズ 側の具体的な動きは見えてきませんが、野手のマーケット自体は少しずつ変化を見せているところです。
まず、今オフの大物FA野手である Anthony Santander がようやくTORと契約しました。
これを受けて、同じコーナーOFの Jurickson Profar もATLとの契約がまとまりました。
また、3B市場では、Kyle Tucker を獲得したトレードで Isaac Paredes を失ったCHCが Jon Barti と契約。
Anthony Rendon の長期に渡る不振で3Bが手薄になっているLAAも、マイナー契約でベテランの J.D. Davis を獲得しました。
マリナーズ が両選手とどの程度繋がりがあったのか定かではありませんが、
以前 Yoan Moncada を検討中との噂があった際に、CHCも候補に上がっていましたから、少なくともCHCは Moncada から降りたと言えそうです。
そして、何よりも気掛かりなのは残る大物FA、Alex Bregman の動向でしょう。
HOUが方針転換して以来、Bregman の有力な移籍先はBOSかDETと思われていましたが、DETはBregmanが要求する水準の契約を用意できそうにない模様で、対するBOSも吉田正尚のコストカットができないまま、Bregman側の条件が下がるのを待っているという状況。
資金力のあるNYY、PHI、LADはすでに補強をほぼ終わらせており、
NYMも Pete Alonso と適正年俸で再契約することに注力していて、Bregman に向かう様子は見られません。
しかし、獲得競争が加熱しない中、古巣のHOUが Bregman との再契約を諦めていないとの報道が!
やや躊躇していたBOSは鈴木誠也の獲得に向かうかもという話もあり、Bregmanから撤退する可能性も見えてきました。
残る候補は、もう1名右打者を補強したいと言われているTORですが、割安なAlonso の獲得に向かっているようなので、Bregman がHOUと再契約するというシナリオはかなり現実味を帯びてきたと思うのです。
さて、そうなると、Bregmanの加入によって押し出された戦力をトレードで獲得しようと狙っていた節のあるマリナーズとしては、またしても誤算になってしまいそうな雲行きです。
HOUが Isaac Paredes を同地区のマリナーズ にトレードするとは考えられないからです(一説にはHOUがParedesか、Jose Altuve をLFにコンバートするという見方があるようです)。
もちろん、先述したとおり、3Bの Yoan Moncada と契約する手も残ってますし、Carlos Santana の代替戦力と見立てて、1Bの Mark Canha と契約する手も残っています。
その上で、Justin Turner とも再契約するというのが、現実的な選択肢でしょう。
ただ、噂では全く聞こえてきませんが、Pete Alonso との短期契約という選択肢もワンチャン残っているんじゃないかと思っています。
その場合は Luis Castillo をトレードするなどして獲得資金を捻出する必要がありますが、トレード相手になり得そうなチームは果たしてあるのか⋯?
次回はその辺りについて考えてみたいと思います。
ではまた。