金沢 (ゼミ旅行②)
金沢市内は2日かけて回ります。21世紀美術館に関しては設計を担当した元所員の方に解説してもらいながら見学しました。
金沢21世紀美術館 / SANAA / 2002
美術館の直径は113m。ガラスの足元に空調の吹出口を収めている。
天井の照明が目立たないようにピンライトを使用している。
美術館の壁や柱は構造合理の観点から3mグリッドにそって配置されてる。
柱の最大スパンが9m以内にしつつ、位置がバラバラになるように配置している。
ジェームズ・タレル『ブルー・プラネット・スカイ』
石張りのベンチには暖房が仕込まれているので、冬でも温かい。
マイケル・リンが制作した花柄の壁。
ロッキングチェアに花柄の一部を切り取ったプリントがされている。
耐震については全て壁に負担させることで、柱を細くする。
柱の太さは場所ごとで異なり、市民ギャラリー前の柱が一番細く直径100mm。
廊下の壁は現場溶接でつくられた1枚の鉄板壁。
横からよく覗くとつなぎ目が確認できる。
鉄板に直接穴が開けられた空調の吸い込み口。空調もミニマムに表現する。
廊下のところどころに空いた穴は室内温度を計るための空気の吸い込み口。
美術館の平面が大きく場所によって温熱環境に差ができてしまうため、空調を東西南北の4エリアに分けて温度調節している。
レクチャーホールとシアターの壁は2重のガラスで囲われ、その間にホール内のバトンを調整するワイヤーや屋根を支える柱が見える。
レクチャーホールの内壁は音響の観点から傾斜させている。
厚さ20mmの会議室の鉄板壁。同時期に建設してた「梅林の家」を応用している。
1階の点字ブロックはメインエントランスからこの廊下のみ。金沢市と協議の上、手すりの無い壁を実現している。
油圧式のエレベーター。柱の太さは水平耐力を考慮している。
横浜の大さん橋にある油圧式エレベータと同じメーカーが担当している。
作品搬入用のエレベーター。作品はカローラに乗せ各展示室に直接搬入することが計画の段階から求められていた。美術館平面に見られる幅の広い廊下や曲面の壁は、車の切り返しのために設けられたものであった。
美術館の駐車場と作品の搬入口へ続く地下入口。
金沢市民芸術村 / 水野一郎 / 1996
谷口吉郎・吉生記念金沢建築館 / 谷口吉生 / 2019
鈴木大拙館 / 谷口吉生 / 2011
伝統産業工芸館 / 谷口吉郎 / 1959
金沢市立玉川図書館 /
設計:谷口吉生 総合監修:谷口 吉郎 / 1978
金沢海みらい図書館 / シーラカンスK&H / 2011
金沢駅 鼓門 / 白江龍三 / 2005
もてなしドーム
いしかわ総合スポーツセンター / 池原義郎 / 2008
まちやゲストハウス / アトリエ・ワン / 2008
通り土間の一番奥の鏡は庭を写す。鏡の裏にトイレがある。
窓の建具は障子のみ。
ひがし茶屋街
志摩