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人名由来の言葉たち

ノーベル賞や手塚賞など先人の名前を冠した賞だったり、N(ニュートン)やK(ケルビン)といった単位の名称に代表的な研究者の名前をつけたりと、人名が元になった言葉は結構存在します。

今回はその中でも「え? そうだったの!?」とびっくりするであろう意外なラインナップをご用意しました。

さっそくいってみましょう!


ごたごた

意味は、

① 物事が秩序なく混雑しているさまを表わす語。ごちゃごちゃ。
② 物事が混乱し、もつれているさま、もめごとの起こっているさまを表わす語。

精選版 日本国語大辞典

由来は、

鎌倉時代に来日した宋(そう)の禅僧、兀庵(ごったん)の名からという。兀庵の話が理屈っぽく複雑であったので、話の筋道がたどれなくなることを「ごったんごったんする」といい、これが転訛(てんか)したもの。

https://imidas.jp/idiom/detail/X-05-X-10-4-0002.html


ボイコット

意味は、

1 組織的、集団的にある商品を買わずに、取引を拒絶すること。不買同盟。
2 団結して特定の人を排斥したり、会合や運動などに参加しないこと。

デジタル大辞泉

由来は、

イギリスの地主第3代アーン伯のアイルランドにおける代理人・土地差配人を務めたボイコットCharles Cunningham Boycott(1832-97)の名に由来する。イギリス統治下の19世紀後半のアイルランドでは,自治権獲得運動とともに土地同盟(1879結成)による小作権の安定,小作料の引下げ,土地所有権の回復を求める運動が展開した。1880年の農業不況という状況のなかで,土地同盟は土地差配人に小作料引下げを要求。要求を拒否した土地差配人に対しては,C.S.パーネルの指導の下に,暴力に訴えるのではなく,土地差配人との関係(経済的関係から近所づきあいに至るまで)をいっさい断つという戦術をとった。この戦術の最初の対象が,小作人を土地から追放しようとしたボイコットであったため,以後この戦術の名称として英語はもとよりヨーロッパ諸語に定着した。

改訂新版 世界大百科事典


のろま

意味は、

動作や頭の働きがにぶいこと。また、そのさま。

デジタル大辞泉

由来は、

江戸時代の人形遣い・野呂松官兵衛が演じた間狂言の「野呂間人形(のろまにんぎょう)」に由来する。
「野呂間人形」は平らで青黒い顔をし、愚鈍な仕草をする滑稽な人形である。
のろまは、「野呂松」や「野呂間」とも書くから、「野呂間人形」の説は有力と考えられる。

https://gogen-yurai.jp/noroma/


今回は以上です。
最近だと、「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」で有名な、
「ジャイアニズム」あたりでしょうか。

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