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fuwary1112
可惜夜と天の足夜
可惜夜に希う
とあるゲームをプレイしていて突然現れた章タイトルです。
「まったく読めん」
即、Google先生に泣きつくと、優しく教えてくれました。
あたらよにこいねがう
「可惜夜」の意味を教えてください。
明けてしまうのが惜しい夜。
なんて……なんて素敵な表現なのでしょう。
由来もついでに。
古くは、万葉集の第九巻1693番目の詠み人知らずの次の歌で使われています。
「玉櫛笥 明けまく惜しき あたら夜を 衣手離れて 独りかも寝む(たまくしげ あけまくをしき あたらよを ころもでかれて ひとりかもねむ)」
ではでは、同じような意味を持つ言葉は?
天の足夜(あまのたりよ)
満ち足りた気持で過ごす夜。すばらしい一晩。
※万葉(8C後)一三・三二八〇「現(うつつ)には 君には逢はず 夢(いめ)にだに 逢ふと見えこそ 天之足夜(あまのたりよ)を」
万葉集は、いや古代の日本人はバケモノか。
可惜夜と天の足夜。
何を食べたらこんなに素晴らしい表現ができるのだろう。
明けてしまうのが惜しい、満ち足りた気持で過ごす夜。
そんな夜を過ごしてみたいですね。