新米ベトナム駐妻|ハプニングに忙殺された11月
娘が無事に幼稚園に慣れ、午前中をゆっくりすごすことができるようになった11月。
お天気も良いし、ちょっと涼しくなってきたし外でお茶でも。
この半年できなかったまつ毛パーマとかネイルとか、英語とかベトナム語とかnote更新とか、自分による自分のためだけの時間を思いっきり楽しんでやろうと思っていた。家族がベトナムに来る予定もあるし、ハロン湾にも行くし、はぁー楽しみ!と思っていた。
それなのに、よくここまで頑張れたなと思うくらい、色々なハプニングが重なってしまったのである。忙殺とはこの状態をいうのだなと思う。しなければいけないタスクに殺されかけていた。
始まりは、10月末。仕事で使うメディカルイングリッシュの試験が次はいつあるのか人事に尋ねたことである。
「11月のはじめにありますよ。え、受けるんですか」
何か月も前から、不定期開催のその試験があるときは、早目に教えてねと言っていたのにも関わらず、
「え、受けるんですか」とは。
えぇ、えぇ、もちろん受けます。ん、いらない?受けさせてください。お願いします。そんなやりとりをした手前、絶対に落ちられない。
試験まで残り2週間。分厚い2冊の参考書を渡され、これから出るらしいよという情報を頼りに勉強した。娘の幼稚園の時間はもちろん、帰ってきてから、娘が寝た後など、国家試験ぶりくらいに必死になった。
普通なら、それだけでいいのだが、その猛勉強期間に、夫の父がハノイに遊びにきたのである。
旧市街に遊びに行ったり、ハロン湾に行ったり、大好き4psにいったり。娘はおじいちゃんが大好きなので、じーじ!!と言っては、けたけた笑っていた。
おじいちゃんの訪問は前から予定されていたから仕方がない。ハプニングが起きたのは、10月の最終日である。
おじいちゃんに留守をお願いしていた日のこと、不動産屋さんから突然、
「オーナーの友達が部屋をみたいそうです。行ってもいいですか」
という連絡がきた。
おじいちゃんしかいないけどいいですよと言うと、「オーナーの友達」のおじさんが部屋を見に来たらしい。
そしてその2日後くらい、またしても不動産屋から、
「1か月後に部屋を出ていかなければなりません。今のオーナーは、新しいオーナーに部屋を売ることにしました。そして新しいオーナーは自分で住むことに決めましたからです。引っ越し先のお部屋に希望はありますか」
という連絡がきた。
部屋を出ていかなければならない、1か月後に?突然?え?
そのうち引っ越そうとは思っていたが、それはそのうちの話であり、試験が来週にせまった今ではない。
けれど、1か月前に通知すればノーペナルティで出ていかせることができるという契約だそうなので仕方がない。不動産屋のお姉さんに、部屋の希望家賃、ファシリティーを伝えて早急に探してもらう。
いざ引っ越すとなると、色々みてみたいなというのが人間の性なのか、ここも見たい、あちらもみたいとなって、5つのレジデンスを見て回ることになった。
内覧は、試験の3日前の話である。
この部屋は、ゴミ捨て場が近すぎて嫌だ。インテリアが、シャワー室が、予算が、場所が、、、
こだわり屋な部分が出てきて、なかなかよい部屋が見つけられない。なんせ今の家の居心地が一番なのだから無理もない。
そうこうしているうちに、英語の試験の日を迎えた。朝6時起き、6時半出発。
朝ごはんにクッキーを食べていると、がりっと嫌な音がした。
異物混入か、、、と思いながら吐き出すと白い歯っぽい何か。舌で恐る恐る歯を触ってみると、ざらっとした感覚がある。歯が欠けたのだ。
歯が欠けた状態で面接を受け、筆記試験を4時に終わらせ、その足で歯科に行き、エネルギーを使い果たして、帰宅したのが夜の6時半すぎ。
シッターさんが、娘のご飯とシャワーを済ませてくれて本当に助かった。
その3日後、今度は私の母がおばあさん友達と一緒に遊びに来た。
こちらは英語がまったく話せない、旅行慣れもあまりしていないおばあさん達。私のアテンドを頼りに来たのである。
空港へ迎えに行き、ホテルまで送り、水上人形劇からのクアンナンゴンからのトレインストリートに行くという定番コースを巡り、ホテルまでのタクシーを拾ってあげて、拾い方を教えてあげて…ド定番のガイドをする。
次の日は、何を思ったのか、いや、私は11月はまったりする予定だったので、ベトナム語グループレッスンを予約していたのだ。
初めてのレッスン。初心者とは書いてあったが、他の生徒さんたちは6月から通っているとのこと。
YouTubeで少し勉強したことはあるとはいえ、読み方は分からないし…ついていくのに必死であった。
その翌日には、朝からおばあさん旧市街ツアーで、シクロに乗り、その夜カンボジアへ。
飛行機は3時間遅れ、娘はハイテンション。
ホテルに着いた頃にはぐったりで、次の日は朝4時出発だそう。
誰がこんなハードスケジュールにしたんだ?ってくらいハードスケジュール。
すごく楽しかったけれど、ハノイに戻ってきたら家族3人で体調不良に。特に夫は熱がしばらく続いてしまって、心配した。ミイラ取りがミイラである。
さて、新しい部屋のほうは色々ケチをつけ、オーナーが新しい空気清浄機を買うよと言ってくれたところに決定した。
引っ越しの日付は5日前に急に決まるし、引っ越し業者の下見は前日に決まり、引き払いの日は1週間後と聞いていたのに、引っ越した日の翌日に変更された。
この時、ずっと夫は体調不良、娘は元気のため幼稚園へ。私は鼻づまり。
夫の提案で、ナニーさんは11月までとなったのだが、彼女との退職金どうこうの交渉もどっと疲れた。
先日引っ越しが終わり、段ボールを全て出したつもりなのだが、PCの充電器がいまだに見つからない。
充電器を段ボールに入れたのは39度の熱にうなされた夫である。どこにいれたのか全く記憶にないらしい。
しっかり1か月分予約してしまったベトナム語と、ゴルフの練習と、すごくすごく楽しみにしていた友達とのご飯を3件、歯医者にも行って、気が付いたら11月が終わろうとしている。
いたるところにクリスマスツリーが飾られて、クリスマスソングが流れている。
幼稚園では、APTが流行っているらしく、男子たちはアーパツアパツ!とずっと歌っているし、娘はのりのりだしで、今日も周りは平和です。
12月はまったりできますように。師走だけど。