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戦争の理不尽さを「思い出す」

74回目の終戦記念日、日本人のほとんどは「戦争を知らない世代」です。

でも、私たちは戦争が悲惨であること、理不尽であることは知っています。実際に戦争を体験した人のようにはわかっていなくても、今も世界中で戦争は起きていて、その悲惨さを目の当たりにしています。

それでも、私たちはどんどん忘れていきます。せっかく年に一度、戦争のことを思い出せる日があるのだから、私は毎年この日には戦争のことを考えるようにしています。

今年はふと『私は貝になりたい』のことを思い出しました。1959年航海の映画です。わたしはその映画を公開から50年後に見ました。戦争が終わってから64年後です。

この映画は、特にひどいことをしたというわけでもないのに、戦後の裁判で死刑となってしまった一人の兵士を描いています。普通の人々には自分の運命をどうすることもできない戦争の理不尽さ、それをこの映画は端的に描いているのです。

今年この映画のことを思い出したのは、戦争とは無関係に理不尽なニュースがあまりに多いからかもしれません。今の社会の理不尽さが私に戦争を思い出させたのです。

そして、10年前に自分で書いた文章を読み、その思いを強くしました。戦争を思い出し続けるためにぜひお読みください。


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